出版社内容情報
日本で一番成功した外資系企業・富士ゼロックスの企業成長の秘密を探り、日本における外資系企業および日本の多国籍企業が成功を収めるためのキーファクターを提示する。
内容説明
米国ゼロックス社は、自らと日本企業とを比較調査して驚いた。何と日本企業は、同じ型の製品を、ほぼ半分のコストと半分の時間で開発・生産してしまう。なぜだろうか。親が子に学び始めた。子会社富士ゼロックスはいかにして親会社を超えるまでに成長したのか。本書はその過程を丹念に追う。
目次
第1章 ユニークな事例
第2章 誕生と成長の軌跡
第3章 技術吸収と国産化
第4章 製品の自主開発
第5章 レンタル販売とマス・マーケティング
第6章 現地環境の特徴を生かす自主経営
第7章 多国籍企業の新パラダイム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
16
外資と富士フイルムの合弁会社だった富士ゼロックスですが、富士フイルムとはほとんど協業することもなく、独自路線を歩んできました。完全トップダウンの富士フイルムと、完全ボトムアップのゼロックスでは社風が合わなかったこともあると思いますが、複合機1本で50年近くやってきたのは大したものです。そんなゼロックスも富士フイルムの完全子会社になり、来年から富士フイルムビジネスイノベーションに社名変更します。略すとFBIですね。略称を聞くと、一瞬ひるんでしまうのは私だけでしょうか。2021/01/29