出版社内容情報
1873年から1929年に至るアメリカの代表的なビッグビジネスの成立・成長を実証的に分析することにより、現代アメリカ産業の原型である寡占体制が成立した過程を解明。
内容説明
本書は、経営史と産業史の境界領域に状況を設定し、経営史から産業史を展望するという方法,すなわちわれわれのいう企業システム論的アプローチによって書かれたアメリカ産業発展史であり、全体として、アメリカ工業化の初期的局面から存在しつづけていた産業的フロンティアが消滅していく過程を認識することになるだろう。
目次
序章 問題と分析枠組
第1章 東部4大幹線鉄道の形成と展開
第2章 ベル・システムの形成と電気通信事業の独占体制
第3章 モルガン商会と投資銀行
第4章 U・S・スチール社と製鉄業
第5章 スタンダード・オイルと石油産業
第6章 フォード社と自動車産業
第7章 アメリカン・タバコ社とタバコ産業
第8章 精肉業における管理的調整とカルテル