やる気もある!能力もある!でもどうにもならない職場―閉塞感の正体

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やる気もある!能力もある!でもどうにもならない職場―閉塞感の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492533260
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C3034

出版社内容情報

社員の半数近くが職場に閉塞感を感じているという。閉塞感がどこからやってきているのかをさぐり、解消していくための処方箋を提示。

今の職場で
「閉塞感を感じている」
ビジネスパーソンは4割以上
(クレイア・コンサルティングによる職場意識のアンケート調査(2012年)より)

あなたの成長実感、やりがい、仲間との一体感を妨げる閉塞感。
職場の閉塞感はどこからやってくるのか? 
そして、あなたはどのように対処するのか?
本書を読めば、閉塞感発生のメカニズムがわかり、乗り越えるための手だても見えてくる。

冒頭では、組織の様々な階層・立場で苦悩する社員の実態を年代別に生々しく描写する事例を入れる。ただし、本書は事例からのみ構成されているものではなく、職場の閉塞感に関する意識調査をベースに執筆されている。昇格機会の減少、周囲とのコミュニケーション機会の減少等を裏づけデータとして提示する。組織・人事のマクロの流れを俯瞰しながら、組織の中に閉塞感が生み出されるメカニズムをコンサルタントの立場で解説していく。最終章では、閉塞感を打ち破るための処方箋を提示する。

本書の目的は、読者に閉塞感を生む構造とプロセスをよく理解してもらい、職場の閉塞感を乗り越えるための第一歩を踏み出していただくことにある。原因がわからない不透明感ほど、人の心をさいなむものはない。「なぜ自分はこのような追い詰められた心理状況になってしまったのか」と思ったとしても、たいていの場合、そこには個人の責任ではない真の原因があり、そこにはまりこんでしまった道筋が存在するのだ。それを理解するだけでも、不安感は払しょくできるだろう。そしてもう一歩踏み込めば、閉塞感発生のメカニズムを熟知し、それを逆手にとりながら、こちらから攻撃をしかける手立ても見つかるはずだ。(本書「はじめに」より)

第1章 今そこにある閉塞感--4つのケース

第2章 職場の閉塞感はどこからやってきたのか

第3章 社員を蝕む閉塞感の構造

第4章 閉塞感に立ち向かう--カベを乗り越えるために

【著者紹介】
草間 徹(クサマ トオル)
クレイア・コンサルティング 代表取締役
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。 トーマツコンサルティング(パートナー)、アーサー・アンダーセン(ディレクター)を経て現職。
経営改革、組織風土改革、企業統合など、企業が危機に直面した状態での人事・組織マネジメントのコンサルティングを得意分野。HRM全般に関するコンサルティング実績を活かして、執筆、インストラクター、講演等も行なう。

内容説明

あなたの成長実感、やりがい、仲間との一体感を妨げる閉塞感。職場の閉塞感はどこからやってくるのか?そして、あなたはどのように対処するのか?本書を読めば、閉塞感発生のメカニズムがわかり、乗り越えるための手だても見えてくる!

目次

第1章 今そこにある閉塞感―4つのケース(「つまりマネージャーになるのはあきらめろってことですか」中堅ITベンダー・システムエンジニア(39歳)
「あなたが戻ってくる場所はもうないんですよ」大手OA機器メーカー・フィールドエンジニア(44歳) ほか)
第2章 職場の閉塞感はどこからやってきたのか(活躍の機会が閉ざされる;儲からない事業構造から抜け出せない ほか)
第3章 社員を蝕む閉塞感の構造(心理的なカベ―閉塞感の発生源;構造的なカベ―閉塞感を生み出す元凶)
第4章 閉塞感に立ち向かう―カベを乗り越えるために(個人はさとく、しぶとく、たくましく;企業は人材マネジメントの基準と次元を上げる ほか)

著者等紹介

草間徹[クサマトオル]
クレイア・コンサルティング株式会社代表取締役。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。アーサー・アンダーセン等を経て、2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

19
職場に蔓延する閉塞感を、著者が過去にコンサル経験から4つのケーススタディで解説。逆ピラミッド構造、過去のビジネスモデルへの執着、問題の先送り・忘却による事業崩壊、社員のキャリア形成の格差といった要因は、さらに高度成長期のモデルから脱却できない日本そのものに帰着。社員の感じる心理的なカベ、変化できない日本企業の構造的なカベに対して、社員自身の意識改革、人事フローの変革を提言。とはいえ、個人の意識の集積が社会を形成するワケで、日本社会がイノベーションを起こせる気がしないことこそがこの問題の根幹なのかも。(汗)2019/04/14

摩周

1
問題を先送りし問題の存在すらなかったことにしてしまう。転嫁してしまうというのは、大手企業でめにする光景と感じた。企業の成長、組織の成長と共に人は成長するという考えはしっくり来た。2014/01/03

プリン

1
「給与が上がらない」だとか「昇進できない」など、多くの企業人が職場で感じる「閉塞感」を上手に説明した著作。それは年功序列だの終身雇用だのといった日本型雇用システムがグローバリゼーションの波にぶつかったときの衝撃を、新卒採用の抑制や非正規雇用の増加といった形で若年層に「痛み」を集中させ、社内人事を滞留させたためにでき上がった逆ピラミッド構造が原因という結論。本書で注目すべきは、こうした閉塞感を打破するための方策を具体的に述べてくれていること。それが第4章の「閉塞感に立ち向かう」。大きなヒントになりました。2013/07/15

Keisuke

0
各年代で職場における代表的な状況を例に、原因と対応策を詳細に記している。個人の問題を取り上げ日本の未来を憂いているようだ。2015/02/01

duran-t

0
前半だけ読むと確実に鬱になる。実際に聞いたような話でもある。個人的な処方箋はルールを理解してチャレンジせよって話。社会的には人材の流動化を進める為に解雇規制を緩和って話になるが…。いずれにしても弱者は生き残れない。2013/10/20

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