コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

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コピーキャット―模倣者こそがイノベーションを起こす

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  • サイズ B6判/ページ数 231,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492533215
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C3034

出版社内容情報

成功する企業は模倣をしている。後発企業だからできることがある。豊富な企業事例をもとに、模倣から産み出す方法を解き明かす。

賢い企業は摸倣で競争優位を築く

ビジネスにおいて、模倣はイノベーションと同様に重要である。模倣はイノベーションよりも早く安く商品ができるうえ、低リスクで収益性が高い。企業の資金や時間といったリソースを他社製品のサービスや市場の研究に当て、クリエイティブな模倣に集中でき、少ない労力で大きな利益をあげることができる。しかし、多くの企業はイノベーションを主軸としたゼロからのオリジナルのヒット開発に莫大なリソースを投じている。本書では、模倣は今日の重要なビジネスモデルであることを、多くの事例とさまざまな観点から解き明かした「後発者のための戦略」である。本書で取り上げるのは、アップル、IBM、ウォルマート、サウスウエスト航空、グラミン銀行など。後発企業だからこそできる製品、サービス、ビジネスモデルの発展こそが社会へのイノベーションを生み出す。世界10カ国語に翻訳されている異色の経営論。日本語版として、日本企業の事例と分析の書き下ろしを収録。

第1章 繁栄するコピーキャットたち
第2章 模倣の科学と技法
第3章 模倣の時代
第4章 偉大なる模倣者たち
第5章 模倣の能力とプロセス
第6章 模倣という戦略
第7章 イモべーション 成功の条件
特別寄稿 日本企業のイモベーション

【著者紹介】
オーデッド・シェンカー
オハイオ州立大学フィッシャー・カレッジ教授
エルサレム・ヘブライ大学で東アジア研究と社会学の学位、コロンビア大学で博士号を取得。フォード・モーター社グローバル・ビジネス・マネジメント担当理事を兼務。ケンブリッジ大学、北京大学、IDC(イスラエル)、国際大学(日本)など、世界の数多くの大学でも教鞭をとる。専門は国際経営・異文化マネジメント。元国際ビジネス学会副会長兼フェロー。主な著書に、The Chinese Century、International Business(共著)などのほか、主要な学術誌に100本近い論文を寄稿。著者の研究は、欧米・アジアの主要新聞・雑誌、テレビで紹介されている。

内容説明

真の先駆者は誰も覚えていない。あのイノベーターもコピーキャットだった。世界10カ国語で翻訳された逆転の戦略論。

目次

第1章 繁栄するコピーキャットたち
第2章 模倣の科学と技法
第3章 模倣の時代
第4章 偉大なる模倣者たち
第5章 模倣の能力とプロセス
第6章 模倣という戦略
第7章 イモベーション 成功の条件
特別寄稿 日本企業のイモベーション

著者等紹介

シェンカー,オーデッド[シェンカー,オーデッド][Shenkar,Oded]
オハイオ州立大学フィッシャー・カレッジ教授、エルサレム・ヘブライ大学で東アジア研究と社会学の学位、コロンビア大学で博士号を取得。博士論文では、社会学、企業経営、東アジア研究の観点から、中国の官僚制度を論じる。フォード・モーター社グローバル・ビジネス・マネジメント担当理事を兼務。ケンブリッジ大学、バーミンガム大学、北京大学、対外経済貿易大学(北京)、IDC(イスラエル)、国際大学(日本)など、世界の教多くの大学でも教鞭をとる

井上達彦[イノウエタツヒコ]
早稲田大学商学学術院教授。1968年兵庫県生まれ。92年横浜国立大学経営学部卒業、94年神戸大学大学院経営学修士課程修了、97年同経営学博士(Ph.D.)。駿河台大学経済学部講師、広島大学大学院社会科学研究科助教授などを経て、2008年より現職。経済産業研究所(RIETI)ファカルティフェロー、ペンシルベニア大学ウォートンスクール・シニアフェローを兼務。専門分野は、競争戦略とビジネスシステム(ビジネスモデル)

遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

26
Invention vs. Innovation vs. Imitation。新規性と有用性の主軸。意義、価値の創造。道義と倫理観が、模倣のBottom lineではなかろうか・・・。模倣戦略の肝は、”脈略”。スジ!「NIH症候群」は模倣にも該当する気がする。一方、先駆者の権利保護のあり方。物議を醸す特許法改正。本著の数字が語る模倣の優越性。Free Riderも勝てば官軍なのか・・・。社会学、生物学の観点での「究極の模倣」の件が印象深い。2014/11/23

犬こ

19
イノベーションの生み出し方を伝授する書籍は数えきれないくらいあるけれど、本書はイミテーター(模倣)に焦点を合わ、模倣が企業の生き残り、繁栄をうながし、イノベーションと同じくらい重要な意味があり、さらにイノベーションを生み出すのに不可欠な要素と言っています。例がいろいろあるから納得。2016/03/05

中年サラリーマン

13
イノベーションが起こせない?そりゃスピードの時代だもん!模倣っきゃないよね!っていう本。日本人なら知ってるよ!って内容かなぁ。ただ一つプライドが模倣者であることを許さなくなるというのは肝にめいじるべきなんだよなぁ。プライド高すぎた結果、なんでこんなもの作ってんの?ってのが今の日本企業に多い気がする。2013/11/04

GASHOW

6
車輪の再発明はできない。新たなものを発明するのではなく、発明された人のアイディアを上手に模倣すべきなのだ。スカイプもカカオトークもそれほど流行っていないのにLINEが流行っている。模倣の上手さが必要なのだ。2018/03/11

onaka

6
楽に成功するために模倣すると考えられがちだが、成功するためには、模倣する対象を選択し、深く理解し、模倣すべき部分を定め、自社の強みやプロセスに適合させる、といった知的活動が必要。ゼロからの創造があり得ないとすると、イノベーションと模倣の境界はぼやける、というか表裏一体のように思えてくる。模倣の創造性という語が矛盾と感じられなくなる。良書。2013/11/12

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