内容説明
耐震補強、アスベスト、土壌汚染の問題が国民的関心事となり、古いビルのオーナーの方々は困惑しています。いずれも過去の負の遺産といえるものだからです。しかしいずれも、人の健康や人命にかかわることであるだけに無視することはできません。なんらかの対応をしなければならないと考えておられるビルオーナーの方々も多いことでしょう。そこで本書は、それら不動産の三大課題についての基本的な知識と対応方法ならびに対応に必要な概略の費用を示すことによって、ビルオーナーの方々のお役に立ちたいと考えて執筆しました。参考として、それらに係るマンションや一戸建てとの関係と、売買に際して仲介業者が注意しなければならないことも記しておきました。
目次
第１章 耐震補強への対応（耐震基準の変遷；耐震診断と費用；耐震補強工事の実務 ほか）
第２章 アスベスト問題への対応（アスベストとはどういうものか？；アスベストはどのようなかたちで使われてきたか；アスベスト建材の使用分類と使用個所 ほか）
第３章 土壌汚染への対応（土壌汚染対策法の内容を理解する；不動産売買と土壌汚染；ビルオーナーと土壌汚染）
巻末資料
著者等紹介
森島義博［モリシマヨシヒロ］
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、三菱信託銀行入社。現在、三菱ＵＦＪ信託銀行不動産コンサルティング部専門部長。明海大学不動産学部非常勤講師、社団法人東京都不動産鑑定士協会副会長、首都高速道路補償審議会委員、港区・品川区・大田区財産価格審議会委員。不動産鑑定士、マンション管理士、不動産コンサルティング技能登録、宅地建物取引主任者、土壌環境リスク管理者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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