内容説明
通報窓口をどこに設置するか?通報の対象を何にするか?匿名通報を認めるか?事実関係の調査をどうする?もしも通報内容が虚偽であったら…?―公益通報者保護法をわかりやすく解説するとともに、内部通報制度の作り方と運用の仕方を豊富な事例を交えて示す。
目次
序章 概念整理
第1章 内部告発の現状
第2章 公益通報者保護法の解説と問題点
第3章 コンプライアンス体制における内部通報制度の位置づけ
第4章 内部通報制度の構築方法
第5章 内部通報制度のバックアップ体制
第6章 内部通報制度の運用とトラブル対応
第7章 内部通報で問題とされるケース・スタディ
第8章 コンプライアンスの課題
著者等紹介
浜辺陽一郎[ハマベヨウイチロウ]
早稲田大学大学院法務研究科(法科大学院)教授。弁護士。1984年司法試験合格。1985年慶応義塾大学法学部卒業。1987年弁護士登録(第二東京弁護士会)。都内の渉外法律事務所に勤務して多数の企業法務に携わる。1991年米国へ留学し、インディアナ大学ロースクールを経てシカゴの法律事務所に勤務。1995年米国ニューヨーク州弁護士資格取得。1995年に帰国して、森・浜田松本法律事務所パートナー
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感想・レビュー
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森田裕之
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内部通報制度の概要を知りたかったので、公益通報者保護法の逐条解説や内部通報制度の構築方法など専門的で詳細なところは飛ばし読み。内部告発と内部通報の違い、公益通報者保護法の目的や概要、コンプライアンスプログラムにおける内部通報制度の位置づけなどを概観することができた。特に、内部通報制度はコンプライアンスプログラムにおいて重要な位置を占めるが、あくまで事後対応策の一環であり、組織文化を健全なものにし、違法や不正を起こさない事前予防の仕組みが充分機能することが前提であるという指摘は重要だと思った。2014/11/02