内容説明
競争を勝ち抜き、マーケットシェアを獲得した業界トップ企業が等しく備えているものは、イノベーションを生み出す力である。この能力を持つ企業に対して、投資家をはじめとするステイクホルダーはプレミアムをもって報いる。―これが、イノベーション・プレミアムである。今日の大競争時代にあっては、この有無が勝敗を決定する。本書では、企業の価値を最大限まで引き出すための道筋をたどっていく。それは、戦略、プロセス、リソース、組織、学習という5つの領域によって力を与えられた高性能エンジンを手に入れる方法ともいえる。グローバルに活躍する先進企業の事例から、イノベーション・マネジメントに関するヒントを得ることができよう。
目次
第1部 誰がイノベーション・プレミアム企業になれるか?(次世代の成功企業の条件;現在の企業が直面する経営課題)
第2部 どのようにイノベーション・プレミアムの要件を獲得するか?(イノベーション戦略の同定;イノベーション・プロセスの設計;イノベーション・リソースのマネジメント;イノベーション組織の構築;イノベーションを継続させる学習;21世紀における勝者の条件)
著者等紹介
サマラッテ,トム[Sommerlatte,Tom]
マネジメント・コンサルティング・ワールドワイド会長、アーサー・D・リトル社(ドイツウェイスバーデン)副社長。戦略およびイノベーションマネジメントの領域の権威。25年以上にわたるトップマネジメントへのコンサルティング経験を有する
ジョナシュ,ロナルド・S.[Jonash,Ronald S.]
アーサー・D・リトル社(マサチューセッツ州ケンブリッジ))副社長、テクノロジー&イノベーションマネジメントプラクティス・リーダー。ベストプラクティスセミナーを指揮し、世界中のリーディングカンパニーのトップマネジメントに対するコンサルティング経験を有する
オプダイク,イレーネ・グート[Opdyke,Irene Gut]
1922年、ポーランドに生まれる。第二次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人大虐殺の渦中にあって、身近にいるユダヤ人の救出に奔走した。戦後、イスラエル・ホロコースト委員会より“諸国民の中の正義の人”の一人に選ばれ、イスラエル最高の勲章“イスラエル名誉勲章”を授与される。また、ローマ教皇庁は彼女に対して異例の賛辞を贈り、ワシントンにあるアメリカ・ホロコースト記念館には、彼女の体験談が常設展示されている。現在はアメリカのカリフォルニア州に在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。