出版社内容情報
真に必要な人材を残し、去るべき人材の移動を促す、人事システムとは何か。単に給料だけではなく、年金・退職金も含めたベネフィットの部分から対策を考える本。
内容説明
企業の競争力の源泉となるコア人材を、「引きつけ」「引き止め」「動機づけ」るためにこそ、「年金・財務」の威力を使うべきだ、ということを明らかにし、特に、年金問題については、「経営上インパクトが大きいことはわかっているが、ややこしいので専門家に任せるしかない」とあきらめてきた経営者が、経営の視点からみた年金問題のフレームワークを持てるよう工夫。401(k)をはじめとした米国生まれの制度について、米国の経験を学びながら、日本における意味をじっくり考え、その上で、単に後塵を拝するのではなく、米国流を超える視点を提示した。
目次
第1部 401(k)ブームが意味するところ(新型(確定拠出型)年金とは何か
401(k)の効用と限界)
第2部 人材・報酬・年金の投資論(「人材投資(Human Capital Investment)」の視点
企業・社員の「新」契約論
グローバル化と文化の視点)
第3部 コア人材を引きつけ、非コア人材を引き離すためのツールブック(長期インセンティブ(ストックプラン)
コア人材向け年金制度
ハイブリッドプランが生まれた背景 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kamome
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人材戦略について、報酬ポートフォリオ/人材ポートフォリオなどをベースに、各ポートフォリオでそれぞれ領域にピボットされた層(人材)に対してどんな打ち手があるか、各打ち手の効果や求められるものなどが例とともに紹介されている本だった。 会社としての報酬戦略・人を引き寄せる/引き止める戦略と自身が社員としてどう立ち回っていくべきなのかなどを総合的に考える機会となり、とてもおもしろい本だった。 やっぱり最終的には自身もハイパフォーマーになって、会社にとって引き止めるのが有益に思われる人材になりたいと強く感じた。2019/12/24