内容説明
経営戦略とは何か?どう具体的に役立てるのか?主要な戦略理論を数多くの企業事例をもとに解説。
目次
第1部 戦略理論の基本(経営戦略の理論とは)
第2部 競争戦略の4つのアプローチ(ポジショニング・アプローチ;資源アプローチ;ゲーム・アプローチ;学習アプローチ)
第3部 複眼的戦略アプローチの応用(戦略思考のバランス;全社戦略;日本企業の問題と戦略の重要性;企業の「一般戦略」)
著者等紹介
青島矢一[アオシマヤイチ]
一橋大学イノベーション研究センター教授。1965年静岡県生まれ。1987年一橋大学商学部卒業。1996年マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院博士課程修了。一橋大学産業経営研究所(現イノベーション研究センター)助教授などを経て、2012年より現職
加藤俊彦[カトウトシヒコ]
一橋大学大学院商学研究科教授。1967年愛知県生まれ。1990年一橋大学商学部卒業。1997年同大学大学院商学研究科博士課程修了。東京都立大学経済学部助教授、一橋大学大学院商学研究科助教授などを経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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abekinu
6
戦略論の切り口を外と中、要因とプロセスに分け4つに区分。外と要因はポジショニングアプローチ、外とプロセスはゲームアプローチ、中と要因は資源アプローチ、中とプロセスは学習アプローチ。考えやすい切り口。もちろんこれらを総合的に考え進める必要がありそれについても書かれていたがいまいちよくわからず。再読する必要がある。2015/02/21
飯田健雄
4
著者によると、財務シナジー、戦略シナジー、(経営)資源シナジー、資源のダイナミクス(学習アプローチ)が全社戦略になっているという。揶揄するわけではないが、長年、腰痛を患っている人が、鍼、電気マッサージ、シップ、灸をうまくつかいながら、直していくとの似ている。すべての戦略論は、正しく、かつ誤っているかも知れない。後知恵的に言えば、、、2015/05/07
本は栄養
1
「現象を複雑なままで理解することは難しい。そのために、『枠組み』は重要であり、『枠組み』を複数持っていることがより多面的な理解に繋がる」というConceptの本。現代は、要因→プロセスが重要になっていることをはじめとし、事象を「価値の創造と分配」と捉え全体像を理解することの重要性、解がわからないことが前提で、「学習をしていく」重要性の話は印象に残った。また、産業の抱える問題点の分類や付加価値創出の要件などもカバーしていて気づきが多かった。最後に、日本企業へのメッセージ性も強く、非常に好感がもてる本だった。2014/06/22
koko
0
「内ー外」、「要因ープロセス」の2軸をかけ合わせた戦略の枠組みについての本。物事を理解するには、より多くの枠組みという”レンズ”をもつのが良い。レンズを多く持つ人の方が、より多角的に物事を見られるからである。2016/11/06
orval
0
今の日本企業の陥っているジレンマに対して、ストレートに答えを与えてくれるものではないですが、自社を知り、競争相手を知る上で必要な基本的な知識が詰まった一冊です。2014/06/22