内容説明
二〇世紀、企業の勝敗を分けたのはカネという資本とその集積だった。そして米国を中心に経営や統治の仕組みがつくり上げられてきた。しかし二一世紀はこの延長線上にはないだろう。カギを握るのは人的、知的資本であり、それは同時に企業で働く“ヒト”であり、ヒトの生み出す“知”である。知をもとにおき、モノやサービスを創り出す喜び、働く幸せを軸とする仕組みを企業経営の中に織り込むことである。この論は、日本固有の精神文化・風土の中で培われてきたものではあるが、日本の企業を越えて広くグローバルにも新しい経営モデルとして議論の対象になり得るものである。日本人の仕事観を問うカネよりヒトの経営論。
目次
第1章 新しい日本型経営を探る
第2章 作り手・使い手が一体となる
第3章 求道が壁を突き破る
第4章 仕事と人生を重ねる
第5章 コトづくりがモノをつくる
第6章 利他の心が人を動かす
第7章 ものごとの本質を知る
第8章 職商人道に学ぶ
著者等紹介
常盤文克[トキワフミカツ]
1957年東京理科大学卒業。花王入社。スタンフォード大学留学後、大阪大学にて理学博士取得。研究所長、取締役を経て、代表取締役社長、会長を歴任。現在は企業の社外取締役、経営顧問、大学院で教鞭をとるなど多方面で活躍
片平秀貴[カタヒラホタカ]
1970年国際基督教大学教養学部卒業。東京大学大学院経済学研究科を経て、大阪大学経済学部助教授、東京大学経済学部教授を歴任。現在は丸の内ブランドフォーラム代表。専門はブランド論
古川一郎[フルカワイチロウ]
1979年東京大学経済学部卒業。東北大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、一橋大学商学部助教授を経て、一橋大学大学院商学研究科教授。専門はマーケティング(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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