出版社内容情報
日本の会社は株主無視の体制が当たり前のことになっている。このことが、日本経済および市場のあるべきメカニズムをゆがめている。本書では税制を含めた早急な企業改革を提唱する。
内容説明
株主重視が個人、企業、日本を救う。戦時体制の名残である株主軽視の伝統が、デフレ化にあってなお硬直的な企業組織、保身をはかる経営者、低迷する日本経済をもたらした。
目次
第1章 株式会社は誰のものか(「法人擬制説」と「法人実在説」;国策に協力させられた企業 ほか)
第2章 株主軽視はなぜ続いたのか(国家総動員体制の名残;戦後も官僚統制に縛られる ほか)
第3章 経済成長の成果とその配分に酔う(高度成長の成功;株主への配分 ほか)
第4章 個人貯蓄の拡大を運用できない市場(国際的な孤立状態;郵便貯金という神話 ほか)
第5章 デフレに勝つ経営戦略(個人財産形成は変わる;IRブームは本物か ほか)
著者等紹介
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
1927年京都市に生まれる。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、現在、多彩な評論活動を展開中。この間、1973年の石油ショックに関する予測で高い評価を受け、以後、政治・経済・国際情勢についての先見性をもつ的確な分析を提示。1983年「世界が日本を見倣う日」で第3回石橋湛山賞を受賞。日本経済の動きを世界的、歴史的な視点も含めて創創的にとらえる国際エコノミスト
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