経営者の”付加価値”―理論構築者としてのトップ・マネジメント

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経営者の”付加価値”―理論構築者としてのトップ・マネジメント

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  • サイズ B5判/ページ数 430p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492503676
  • NDC分類 336
  • Cコード C3034

出版社内容情報

付加価値が生み出せる経営者とは、
「情報処理に優れた管理者」か? 「新しい戦略の創造者」か?

経営者の創造性とは、他の経営者が何も見ないところに問題を見いだし、他の経営者が方向を失うところに問題追求も道を見いだすことにある。

優れた経営者が外部の他の経営者や外部の投資家に対してもつ優位性は、単に現場の情報を知っていることではない。それらの近位項(手がかり)を用いて、自社の本質を見抜き、未来に向けて発展させるための理論を構築する「暗黙に知るプロセス」に優れていることが経営者の優位性を支えているのである。
優れた経営者とそうでない経営者の差は、同じ情報を得ていても会社を発展させられる構想が創り出せるか否かという点にあるのである。経営者の〈付加価値〉の本質的な差は、この暗黙の統合を行なう思考作業の濃淡にあり、その思考を展開する熟練の高低にある。



【目次】

序章 多角化企業のトップ・マネジメントというレイヤー
第Ⅰ部 代理人モデルにおける経営者の〈付加価値〉
第1章 現代の多角化企業経営
第2章 多角化企業経営のパラダイム(見本例)--ジャック・ウェルチの経営
第3章 垂直的付加価値のフレームワーク
第Ⅱ部 経営者の〈付加価値〉を求めて
第4章 多角化企業経営の古典的なフレームワーク再訪
第5章 付加価値のダイナミクス
第6章 シナジーの構造
第Ⅲ部 創造的企業者モデルの探索--シナジーコア理論の構築
第7章 多角化企業の実証研究ともう1 つのシナジー効果
第8章 経営者による知識創造--日立製作所の全社トランスフォーメーションとシナジー・コア・メカニズムの理論化
第Ⅳ部 おわりに─〈付加価値〉のための対話
終章 価値創造のための対話

内容説明

「情報処理に優れた管理人」か?「新しい戦略の創造者」か?経営者の創造性とは、他の経営者が何も見ないところに問題を見いだし、他の経営者が方向を失うところに問題追求の道を見いだすことにある。抽象度と包括性の高いヴィジョンやミッションやパーパスではなく、実際に長期的なシナジーを創出できるようなシナジー・コア・メカニズムの理論化こそ、多角化企業の経営者が〈付加価値〉をもって社会に貢献できる最も重要な役割なのである。

目次

序章 多角化企業のトップ・マネジメントというレイヤー
第1部 代理人モデルにおける経営者の〈付加価値〉(現代の多角化企業経営;多角化企業経営のパラダイム(見本例)―ジャック・ウェルチの経営
垂直的付加価値のフレームワーク)
第2部 経営者の〈付加価値〉を求めて(多角化企業経営の古典的なフレームワーク再訪;付加価値のダイナミクス;シナジーの構造)
第3部 創造的企業者モデルの探索―シナジーコア理論の構築(多角化企業の実証研究ともう1つのシナジー効果;経営者による知識創造―日立製作所の全社トランスフォーメーションとシナジー・コア・メカニズムの理論化)
第4部 おわりに―〈付加価値〉のための対話(価値創造のための対話)

著者等紹介

沼上幹[ヌマガミツヨシ]
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター研究院教授。一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士(商学)。一橋大学大学院経営管理研究科教授、同大学理事・副学長、組織学会会長などを経て現職。経営学における新たな研究手法を確立した功績により紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かずぺん

4
数十回繰り返し読まないと、私には理解できないと感じました。難しい。2026/09/24

ちくわ

2
多角化企業における”経営者”の付加価値は何かを論じる。問題意識としては、多角化企業において、個々の事業部の責任者に対して、株式市場からの直接の統制ではなく、その間に経営者が挟まっている意味はどのような点にあるのかというものである。本書では、ジャックウェルチの事例と日立の事例をあげつつ、その役割を論じていく。本書で挙げられているような問題意識は、経営者でなくとも、多角化企業におけるコーポレート部門であればどこかでぶつかる問題意識であるようにも思う。ガバナンスを考えるうえで非常に良い本。2026/08/16

Naohiko Oikawa

1
つい最近まで多角化企業の社長として、何をすべきか、PEファンドの投資家とどう役割分担すべきかを考える場面があり、当時の問題意識が本書で言語化されているように感じた。 「経営者にしか出せない付加価値とは何か」という問いに対し、本書は、経営者を「株主の代理人」と捉える「エージェンシー理論」では描き出せない経営現場に、よりリアルに迫っている。 本書を読んでいたら、「実行管理者」に使っていた自分のリソースを、もっと「理論構築者」「イノベーター」にシフトすべきだったと気づけただろう。 プロ経営者にお勧めしたい一冊。2026/07/19

川原 健太郎

0
26-22/52026/10/21

藤田弘和

0
骨太な一冊。投資家と経営者は何が違うのか。KPI管理や表層的な戦略理解にとどまるなら、投資家と役割は変わらない。経営者は何によって固有の価値を生むのかを、真正面から問う本だった。

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