出版社内容情報
世界規模で急速に進展する経済のデジタル化はすでに私たちの行動や生活、社会経済に大きな変化を与えています。デジタル技術の進展により、その変化は今後、より一層大きくなることは間違いありません。
本書はその変化の源となる可能性が高い、チャイナテックの実像を正しく理解していただくことを目的にしています。手放しの賞賛や感情的な批判を棄て、中国の姿を客観的に見ることが極めて重要だからです。
デジタル技術の社会実装で世界の先頭を走る中国の姿は、今後の日本社会の変化を予想する上でもとても参考になるはずです。本書は、刻一刻とダイナミックに変化する中国の姿を的確にとらえるヒントとなり、チャイナテックを理解する一助となっています。
内容説明
「世界の工場」から「イノベーション大国」に。かつては、驚異的な経済成長を果たしながらも、技術後進国と見做されていた中国は、今、生まれ変わり始めています。チャイナテックと呼ばれる最先端の技術力によって、世界の技術と経済をリードしつつあるのです。デジタル技術基盤の開発や社会実装を担うチャイナテックの実相に迫ります。
目次
第1章 「チャイナテック」を正しく理解する(デジタルエコノミーの急進展;米国一極から米中二極へ ほか)
第2章 世界経済を塗り替える中国デジタル革命の実像(デジタルシフトとその方向性;ニューリテールの起爆剤C2M ほか)
第3章 テックジャイアントBATHと次世代プラットフォーマーTMDP(「All in AI」に社運を賭ける―バイドゥ(百度)
「衣・食・住・行」を網羅する経済圏―アリババ(阿里巴巴) ほか)
第4章 中国デジタル革命の陰(デジタル化がもたらす新たな独占;プライバシー問題をめぐる世論の分断 ほか)
第5章 中国企業の国外進出と日中新時代(日中経済関係;中国企業の国外進出 ほか)
著者等紹介
趙〓琳[チョウイーリン]
株式会社伊藤忠総研産業調査センター主任研究員。中国遼寧省瀋陽市出身。2002年に来日。2008年東京工業大学大学院社会理工学研究科修了、イノベーションの制度論、技術経済学にて博士号(学術)取得。早稲田大学商学学術院総合研究所、富士通総研経済研究所を経て2019年9月より現職。中国の産業動向、特にデジタルイノベーションとその社会・経済への影響に関する研究を行い、プラットフォーマーやテックベンチャーなどの先端企業に詳しい。メディア寄稿・講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
Hr本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奈良 楓
紫の煙
Ujiro21
のるくん
ハッチ