市場を創る逆算思考 - 日本の「トイレ文化」を世界に広げる

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市場を創る逆算思考 - 日本の「トイレ文化」を世界に広げる

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492502570
  • NDC分類 528.1
  • Cコード C3034

出版社内容情報

「ありたい未来」を実現するために、今何をすべきなのか。ウォシュレットの市場を創造してきたトップが語る「逆算の経営」。

過去の延長線上に未来はない。

企業理念も事業革新も自分のキャリアも
「10年後にこうありたい」という姿から
今やるべきことを考える。

「ウォシュレット」、「ネオレスト」シリーズ、「ほっカラリ床」、「魔法びん浴槽」・・・・・・
ヒット商品が生まれる背景にある「逆算思考」とは?

「TOTOは何のための会社か」
「何のために仕事をしているのか」
自分の仕事がどのような価値を生み出しているのか、
常に理念に立ち戻って考えて、
「正しいことを正しくやる」

TOTOは、衛生陶器でシェア6割を占め、海外展開も積極的に進めている。
木瀬相談役は、ウォッシュレットが発売される前年、それまでの大手住宅メーカー相手の営業から、
エンドユーザーに近い部著に異動した。

“まったく新しい文化”を多くの人にいかに認知し、理解してもらうか。
ユーザー密着、リモデル市場を重視してのショールーム戦略、そして早い時期から中国市場に進出してのブランド構築・・・・・・。
その背景には「ありたい未来から逆算して考える=逆算思考」がある。
ビジネスリーダーは「10年後にどんな会社になっていたいのか」を常に考え、5年先のあるべき姿をイメージし、
そこから現在やるべきことに落とし込んで行動する。

「正しいことを正しくやる」ことをグローバル市場で社員や顧客に伝えていく行動力、コミュニケーションの方法、
リーダーシップのあり方・・・・・・、「逆算思考」はすべての軸になる考え方と言える。

第1章 人に関心を持ち、人との出会いを大切にする
     ・京都大学時代の合宿で見た「お姫様のトイレ」
     ・TOTOへ入社、経営の大枠を学んだ5年間
     ・柏出張所の所長になり「ショールーム」をつくる

第2章 「リモデル」で新たな市場を創造する
     ・「TOTOリモデルクラブ店」5000店をネットワーク化
     ・足りないところは他社の力を借りる
     ・リモデル効果で5年連続増収を達成

第3章 「満足」を超える「感動」を提供する
     ・「好き」「面白い」「楽しい」のレベルを上げる
     ・潜在的なニーズは至るところにある
     ・「欲しいモノ」から「したいコト」への転換

第4章 オンリーワン技術でありたい未来を実現する
     ・「トイレのベンツをつくれ」=進化する「ネオレスト」
     ・掃除の楽なトイレを実現した「セフィオンテクト」
     ・偶然が生んだ「ハイドロテクト」技術

第5章 快適な生活文化を世界に広める
     ・18の国と地域に拠点を置く
     ・グローバル化する「ウォシュレット」
     ・日本の「トイレ文化」を輸出していく

第6章 正しいことを正しくやる
     ・常に企業理念に立ち返る
     ・三つの視点で自分の仕事を見直す
     ・「どうしたらできるか」を考える

第7章 逆算思考ができるリーダーになる
     ・10年後にどんな会社になっていたいのか
     ・リーダーとマネージャーの違い
     ・ダイバーシティが強みになる
     ・「必死のコミュニケーション」が欠かせない

【著者紹介】
木瀬 照雄(キセ テルオ)
TOTO相談役
1947年福岡県生まれ。70年京都大学教育学部卒業。同年東陶機器株式会社に入社、営業事業本部所属。79年柏出張所長、81年千葉営業所長、84年東京支社企画課長、86年営業商品第二課長、90年営業企画課長、92年営業企画部長、94年ファン事業推進PJリーダー、96年取締役経営戦略室長、98年取締役大阪支社長、2000年常務取締役マーケティング本部長、02年専務取締役販売推進グループ長、03年代表取締役社長に就任、06年過去最高の売上を達成、毎日経済人賞を受賞。09年代表取締役会長兼取締役会議長、14年相談役に就任。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

50
正しいことを正しく!問題は「正」の中身。1つ1つが至極当然の指針も、過去の経験の積み重ねの齎した教訓。気づきも様々。印象的なのが、ショールームとリモデルクラブ店会。交流の場の提供という”寄り道”が、商売の近道となる。ウォシュレット開発では、”穴の位置”?!検証のご苦労は、言われて納得の裏話。だからこその改善かな。(笑)一方、意外だったのがUSではCMがNG!?腹に落ちない説明だったなぁ~。確かに見た記憶は無いが、今でもNGか甥・姪に聞いてみよう。蛇足ですが、氏推薦の宮本輝の川・三部作、早速読破します!2016/01/12

M

2
TOTO元会長、木瀬さんの著書。急成長するベンチャーと違う、長期的に成長できる企業・持続できる企業の片鱗が見える。正直、トイレって共通部分が多いのかと思っていたけれど、国それぞれのローカライズが十分に必要なのだと知った。確かに熱い国には暖房便座いらないし、日本のようにトイレで電源を安全に取れる国がメジャーってわけではないもんね。シンガポールのエコウォッシャーとかGoogleってみたら、i18nってこういうことなんだなと良く分かった。2014/06/08

モビエイト

1
地元企業のTOTO。営業は結果が全てでプロセスは関係ないといった風潮の中、木瀬さんは『営業活動は売り上げ数字ではなく、プロセスを管理する』と断言し具体例を用いてくれています。営業は得意先によって条件が異なり公平ではないので、プロセス管理は公正な評価に繋がるなと思いました。仕事の出来る人の本は色んなヒントが盛り沢山で読むのが楽しいですね。2014/05/28

まさお

0
100年近く続く企業の秘訣が書いてあったように思いました。 然るべきタイミングで会社の定義を行ったり、製品の提供したい価値について話しあうなど、現在でも活かし続けるべきノウハウが多いと思う。2014/11/22

あずさ

0
これを読んでからトイレに行くと、TOTO製品かどうかチェックするようになりました笑 常に先を見続けているから、こんなものが欲しかった!という商品を作り続けることができるんだなー。人を管理するのではなく、プロセス管理をするというのは目からうろこでした。2014/06/24

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