内容説明
予見可能な危機とは、その潜在性を認識するのに必要なデータがあるのに、心理的要因、組織的障壁、政治的影響により、効果的な防止策がとられないときに起こるものをいう。その責任はリーダーにある。多くの組織では、明らかに措置を講ずべき予見可能な危機が、はっきり目に見える形で、今も迫りつつある。本書は多くのカタストロフィーが明らかに予見可能だったということを解明しつつ、予見可能な危機が暴発するのを予防するための道具を提案する。
目次
予見可能な危機とは何か
第1部 予見可能な危機のプロトタイプ(9・11:予見可能な危機を無視するコスト;エンロン破綻と監査法人独立性の欠陥)
第2部 気がついていることに、なぜアクションをとらないのか(認知要因:人間のバイアスの作用;組織要因:構造的欠陥の役割;政治要因:特殊利益団体の役割)
第3部 予見可能な危機を予防する(認識:発生する脅威をより早く確認する;優先順位をつける:適切な問題に集中する;動員:予防措置への支援を築く;将来の予見可能な危機)
著者等紹介
ベイザーマン,マックス・H.[ベイザーマン,マックスH.][Bazerman,Max H.]
ハーバード・ビジネススクールにおいて経営管理ジェシー・イジドー・ストラウス記念講座教授を務める
ワトキンス,マイケル・D.[ワトキンス,マイケルD.][Watkins,Michael D.]
リーダシップ戦略をメインに扱うジェネシス・アドバイザーズの創業者。ハーバード・ビジネススクール教授、ハーバード・ケネディスクール教授を歴任
奥村哲史[オクムラテツシ]
名古屋市立大学大学院教授。1959年札幌生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位取得、滋賀大学教授を経て2006年より現職。ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院DRRC(紛争解決研究センター)フェロー、フランスESSECビジネススクールIRENE(欧州交渉研究教育センター)学術委員。リスクマネジメント協会評議員。専門は、交渉と紛争解決、組織行動とリーダーシップ、リスクマネジメントや戦略策定の組織心理的側面(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mika Otomo