内容説明
企業経営に奇策なし。一見、簡単に見えて実行できない経営にまつわる当たり前を明らかにし、実践における鍵を追求していく。定量・定性分析からはじめて明らかになった!長期的に繁栄する企業が実践している組織・人づくり。
目次
企業は持続的成長できるのか
第1部 持続的成長できる企業の特徴(持続的成長企業のマネジメントモデル;持続的成長企業が備える組織能力;持続的成長企業がもつ価値基準)
第2部 持続的成長に向けた組織・人づくり(持続的成長を阻む壁;組織・人材マネジメントの鍵)
持続的成長企業になるために
著者等紹介
野中郁次郎[ノナカイクジロウ]
一橋大学名誉教授。富士電機製造勤務ののち、カルフォルニア大学バークレー校経営大学院にて博士号(Ph.D.)を取得。防衛大学校教授、一橋大学産業経営研究所長、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科長、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授などを経て現職。主な著書に『組織と市場:組織の環境適合理論』(千倉書房、日経・経済図書文化賞)、『日米企業の経営比較』(共著、日本経済新聞社、組織学会賞)、The Knowledge‐Creating Company(共著、Oxford University Press、米国出版社協会経営書部門「ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー」賞、邦訳は『知識創造企業』)など。2002年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
2
13-132 赤80・組織能力とは経営トップ、中間管理職、一般社員 組織風土、つまり経営資源を源とする。★「実行・変革力」=「経営トップ」長期とスピードを両立したリーダーシップ! 「組織風土」環境変化の柔軟に対応できる。 「中間管理職」理念を理解し、現場でイノベーションを推進する。・「知の創出力」としての経営資源=「一般社員」誇りを持ち率先行動する。「組織風土」多様性と一体感を重視する。「中間管理職」知を連結する。★「ビジョンの共有力」=「経営トップ」現場感覚をもち変革の推進・※2010/09/07
Yakmy
1
人材マネジメント面から持続的成長企業を分析。恥ずかしい横文字の連発はリクルートっぽい。2016/11/12
Kazuya
1
持続的成長企業にみられる特性をマネジメントと戦略の視点から分析した事例研究書籍。さらっと流し読みしてしまったのであまり後に残っていないのが我ながら残念。いつか再読したいと思う。152010/09/03
ryo1oo3o
0
定量的に「成功」を定義した上で、構造方程式モデリングを用いて企業の特性と業績との相関関係を分析している。持続的成長企業の能力として実行力・知の創出・ビジョンの共有があげられ、さらにその背後に社会にも貢献するが儲けもちゃんと考えるなどの価値基準があることを調べた。当たり前の結果をある程度定量的に示したところに意味があるのだろう。2015/12/22
デューク
0
持続的成長企業が備える組織能力は、実行・改革力、知の創出力、ビジョン共有力の3つを兼ね備えている。それを解き明かした前半部の細かい論説は見事。やけど、それをどうやって実現していくかという後半部が消化不良。上記の組織能力に真新しさはない分、誰にでも当てはまる答えなどない。それは分かっているが、もう少し踏み込んだ考察が欲しかった。2014/01/09