出版社内容情報
創業480年、和菓子業界の巨人が新しいブランド「トラヤカフェ」を立ち上げて5年。その成功の影にある「変わらぬ心、新しい心」という理念、揺るがぬブランドへの想いを説き明かす。
内容説明
創業480年、この店の暖簾はなぜ強いのか。綿密な取材と深い洞察力で、人とブランドにおけるパワーを説き明かしてきた著者が、和菓子業界の巨人が織りなす和の世界観を探る。
目次
第1章 「TORAYA CAF´E」の開発
第2章 「とらや東京ミッドタウン店」の出店
第3章 御殿場「とらや工房」
第4章 和菓子の老舗としての存在
第5章 虎屋の経営理念
第6章 「虎屋文庫」の存在
第7章 虎屋ブランドの行方
著者等紹介
川島蓉子[カワシマヨウコ]
1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。1984年、伊藤忠ファッションシステム株式会社入社。ファッションという視点で消費者や市場の動向を分析している。Gマーク審査委員、JCDデザインコンペティション審査委員。読売新聞で「マイスタイル」という週刊コラムを連載。その他、MJ、繊研新聞、朝日新聞、ブレーンなどに定期的に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
16
「とらや○○」という和菓子屋さんをよく見かけるが、「虎屋」から暖簾分けしてできたお店なのだろうか?どこかで「虎屋は暖簾分けしない」と聞いたし。という疑問を持ってたところに図書館でこの本が目に入りました。内容的には可もなく不可もなく。和菓子を文化として残していこう!という企業の本気度はよくわかったけど、僕の疑問は解決されず。本の最後に京都御所の横にある虎屋本店の改装工事の事が書いてありました。僕が見たときはすでに改装後だったんですね。まだ中に入ったことはないので、今度入ってみたくなりました。2017/04/25
和草(にこぐさ)
5
変わらぬ伝統を守り続ける大変さが伝わる。虎屋カフェに行ってみたい!2015/07/02
Humbaba
3
変化しないと言うのは大きなリスクを抱えることと同義である。上手く行っているからこそその状態からかわりたくないというのは自然な気持ちではあるが、そこに安住すればやがて取り残されてしまう。何を残し、何を買えていくかの判断は容易ではないが、自分たちの軸を持っていれば表面を変えたとしてもついてきてくれる人はいる。2017/07/02
mochico
3
ところどころにある核をもった言葉に惹かれた。永続性のある企業だからこそ当てはまる言葉たち。また、筆者が自身の考えを述べた部分も、核を持つ言葉があった。後半は走り読みになってしまったので、再読したい。2014/07/02
元-書店員バタ夫
2
虎屋といえば…羊羮!(私の中では…) お中元に贈ることもある虎屋の羊羮♪今も進化し続ける虎屋の事が少し分かるかも? ブランドを守るだけではなく、前進させていく。社員の力をだすための取り組みやフォロー体制など、働きたいなと感じさせられますね。2014/09/09