¥の歴史学―貨幣に秘められた謎を解く

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  • サイズ B6判/ページ数 258,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492460269
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C3033

出版社内容情報

「円」はなぜ「EN」ではなく「YEN」なのか。「円」を表す「¥」はいつごろ、どこでどのように誕生したのか。様々な資料をもとに読み解く異色の近代日本貨幣史。

内容説明

わが国の貨幣の名称として世界的に知られている「円」。明治四年五月の「新貨条例」によって正式に定められたその通貨単位は、実はいろいろな謎をもつ不思議な呼称なのである。新しい貨幣が「円」と定められる前に円と呼ばれていたのはなぜか、円の横文字表記はなぜ「EN」ではなく「YEN」なのか、円を表すマークである「¥」はいつ、どのようにして生まれたか。本書は、そまざまな資料をもとにこれら「円」に秘められた謎を解き明かす、異色の貨幣物語である。

目次

第1章 円と世界システム(金貨事件;世界システム ほか)
第2章 円をめぐる「謎」(円はどのように生まれたか;円はいつ、どこで生まれたか ほか)
第3章 円の履歴書(『官許六合新聞』;円文字の貨幣的発端 ほか)
第4章 £と$の不思議(貨幣名の由来いろいろ;貨幣名のグループ分け ほか)
第5章 円には¥(円はYENか;ケンペル『日本誌』にみる表記 ほか)

著者等紹介

三上隆三[ミカミリュウゾウ]
1926年京都市に生まれる。1948年東京商科大学(現一橋大学)卒業。和歌山大学教授、京都学園大学教授を経て、現在、和歌山大学名誉教授、経済学博士
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感想・レビュー

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桑畑みの吉

1
日本の貨幣制度がどのように変遷していったかを知りたくて本書を読んでみた。しかし実際は¥(円)という名称のルーツを探る話が多くて私が期待した内容とは異なっていた。貨幣の単位が何故「円」と呼ばれ、英語表記が「en」ではなく「yen」なのかの考察にかなりの分量が割かれている。その辺の話に興味のある方は興味深く読めるのではと思う。£(ポンド)、$(ドル)の名称、記号の意味についての考察もあり。2020/07/06

江本正輝

0
身近過ぎて気付かなかった円の謎に迫ります。2016/01/03

がっち

0
通貨の歴史学とは興味深いものである。毎日のように使っているものであるが、以外と歴史がしらない事が多い。¥のマークがどのようにできたかなど知らないことが多い。例えば、これは鉄道開通の名残説や、YENからの発祥と。また銀と金との関係。マル=円という決定、円を考えるだけでも面白い発見があった。2013/05/13

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