街場の米中論

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492444795
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C3033

出版社内容情報

疫病と戦争で再強化される「国民国家」はどこへ向かうのか。
拮抗する「民主主義と権威主義」のゆくえは。
希代の思想家が覇権国「アメリカ」と「中国」の比較統治論から読み解く。

アメリカにはアメリカの趨向性(あるいは戦略)があり、中国には中国の趨向性(あるいは戦略)がある。それを見分けることができれば、彼らが「なぜ、こんなことをするのか?」、「これからどんなことをしそうか?」について妥当性の高い仮説を立てることができる。それがこれからこの本の中で僕が試みようとしていることです。(第1章より)

アメリカと中国というプレイヤーがどうふるまうかによって、これからの世界の行方は決まってきます。僕たち日本人にできることは限られています。直接、両国に外交的に働きかけて彼らの世界戦略に影響を及ぼすということは日本人にはできません。日本自体が固有の世界戦略を持っていないのですからできるはずがない。できるのは、両国の間に立って、なんとか外交的な架橋として対話のチャンネルを維持し、両国の利害を調整するくらいです。それができたら上等です。
とりあえず僕たちにできるのは観察と予測くらいです。この二つの超大国がどういう統治原理によって存立しているのか、短期的な政策よりも、基本的にどのような趨向性を持っているのか、それをよく観察して、世界がこれからどういう方向に向かうのか、どのような分岐点が未来に待ち受けているのか。(第1章より)

内容説明

拮抗する民主主義と権威主義。疫病と戦争で再強化される国民国家。覇権競争の深層を探るウチダ流「地政学」。希代の思想家がアメリカと中国の「本音」を読み解く。

目次

第1章 帰ってきた「国民国家」時代の主導権争い
第2章 自由のリアリティ
第3章 宗教国家アメリカの「大覚醒」
第4章 解決不能な「自由」と「平等」
第5章 ポストモダン後にやって来た「陰謀論」時代
第6章 「リンカーンとマルクス」という仮説
第7章 国民的和解に向かうための「葛藤」
第8章 農民の飢餓
第9章 米中対立の狭間で生きるということ

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書、新書大賞2010受賞)など多数。2011年4月に多ジャンルにおける活躍を評価され、第3回伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白玉あずき

32
久しぶりに堪能した内田節。ポストモダン(一言で定義した内田先生さすがです)から反知性主義への反転あたりが最も面白くて興奮した。知的虚無主義は反知性を準備したか?南部と北部、自由と平等の相克、連邦派と州政府独立派、割れる国内の葛藤とか、新たな視点で合衆国を評価できて楽しいわ。まあ「大きな物語」は集団の存続には必要だろうから、新たな社会契約を如何に結ぶか真剣に考えて欲しい。内戦になる可能性はどれ位あるのか。中華人民共和国にはあまりページが割かれていないが、「中華思想」に関する日本辺境論以来の解釈は健在。2025/01/18

ta_chanko

30
アメリカで、なぜトランプのような人物が支持されるのか。なぜ銃規制が進まないのか。なぜ陰謀論が蔓延るのか。中国は、なぜ汚職が無くならないのか、なぜ西に向かう(東には向かわない)のか、なぜ国民を監視するのか。など、米中にまつわるさまざまな疑問に答えてくれる内容。アメリカの分断を止めるためには、南北戦争後に見られた和解の動き(トウェインやプレスリー)がヒントになる。中国崩壊の危機を救うためには、「再共産主義化」が必要。食い合わせの悪い「自由」と「平等」の折り合いをどうつけるか。葛藤を抱えながら存在する国は強い。2024/02/14

to boy

25
これはなかなか面白くてためになる内容。国家という概念はそれほど昔からあるものではなく、しかも将来消えてなくなるかもしれないとの事。そして米国の歴史を紐解きながら現代米国の政治、文化を論じている所は「な~るほどそういう事か」と納得。建国当時からの理念である自由と平等という喰い合わせの悪い理念との格闘がずっと続いている指摘は鋭い。中国については情報が少ないため多くを語っていないが、何故個人の独裁になってしまうのか理解できた。これは再読したい一冊。2024/06/14

tokko

25
内田先生も「おわりに」で書かれているように、あちこちで既に読んだ内容が散見されます。ではこの本を読む価値がないかと言われるとそんなことはありません。既読の知見を足がかりにしてもう一歩先へと内田先生が案内してくださっていることが理由の一つめ。それともう一つは、何度読んでも「聞き飽きない」ことです。何回読んでも「もうわかったよ、しつこいな」と思うことがありません。それはきっと「飲み込めそうで飲み込めない」くらいの「わかりやすさ(にくさ)」だからではないでしょうか。2023/12/25

naka

15
内田樹氏の本を初めて読みました。アメリカと中国について、それぞれの歴史を絡めて考察してます。国内に発生している様々な分断(貧富や人種などの問題)に対してどのように解決しようとしてきた、しているかについての考察が面白いです。特に中国の今の独裁の中で、学習塾を無くしたり、国内の成功者に対する風当たりの強さなど一見経済発展に逆行する不可解なことに対して、昔のうまくいっていた共産主義へ回帰ではないかという考察が面白いです。2024/09/10

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