避けられたかもしれない戦争―21世紀の紛争と平和

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  • サイズ B6判/ページ数 640p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492444450
  • NDC分類 319.9
  • Cコード C3033

出版社内容情報

国連の平和維持活動局の事務次長として、数々の紛争への介入に
立ち会ったフランス人著者による回顧録。

・なぜ世界の紛争は終わらないのか?
・紛争地域で政治体制を整えるのはなぜ難しいのか?
・紛争終結に向けた国連や各国の試みはなぜうまく行かないのか?
・大国の横暴がいかに紛争地域にダメージを与えているのか?
・紛争介入の舞台裏で、どのような政治的駆け引きが行われているのか?
・テロリズムの台頭は、PKOにどのような影響を及しているのか?
・国連は、21世紀にもその役割を果たしうるのか?
・国連はこれからどう変わらなくてはいけないのか?
・そもそも、国連のような組織に存在意義はあるのか?

日本人が知ろうとしなかった世界の紛争の舞台裏がみえる本。

第二次世界大戦の反省のもと、国際平和と安全の維持、国際問題の解決を目指したはずの国連は、
各国のエゴイズムの前にただ翻弄される存在となりつつある。

その時々で自国の面子のために動くアメリカ、それに異を唱えるフランス、
アメリカ追随のイギリス、本心を見せないロシアと中国……。

対する、国際社会の思惑に左右される紛争当事国アフガニスタン、イラク、グルジア、
コートジボワール、コンゴ、スーダン、レバノン、コソボ、ハイチ、シリア。

新たな脅威としてのテロリズムの台頭。

国連設立の時代とは大きく変わり、従来の秩序では対処しきれない脅威にも
唯一無二の存在として国連がその使命を果たすためには、どのような道があるのか。

変わろうとする国連の姿は、将来国際公務員を目指す若者に希望を与える。

憲法9条改正の議論、緊迫化する米朝関係、不透明感を増す日本の安全保障の現実を直視するなら、
もう無関心ではいられない。これからの世界のなかでの日本を考えるための必読の書。

内容説明

大国のエゴ、奪われる命。元国連PKO責任者がみた11の紛争の舞台裏。

目次

平和維持活動のジレンマ
アフガニスタン―9・11とテロとの戦い
イラク―集団行動という概念に与えた癒えないダメージ
グルジア―避けられたかもしれない戦争
コートジボワール―選挙は平和の近道ではない
コンゴ民主共和国―武力行使の限界
コンゴ民主共和国―それに値するか?
スーダン―分裂した国家に分裂した戦略をあてる危険
ダルフール―困難をものともせず平和維持部隊を派遣
レバノン―戦争を終わらせるには
コソボ―ロング・グッドバイ
ハイチ―他人を支援することの難しさ
シリア―なすすべのない世界
国際連合はどうあるべきか
他者の命への関与はどこまで許されるか

著者等紹介

ゲーノ,ジャン=マリー[ゲーノ,ジャンマリー] [Gu´ehenno,Jean‐Marie]
International Crisis Group代表。1949年フランス生まれ。1976年フランス国立行政学院(歴代の大統領、首相等の官僚を輩出する超名門校)を卒業。外務省に勤務し、政策企画部、在米フランス大使館文化部長、政策企画部長、西ヨーロッパ連合フランス代表大使を歴任。のちに、高等国防研究所長、会計検査院で上席判事を務め、2000年10月に国連平和維持活動(PKO)担当事務次長に任命される。以後、8年に及び国際紛争解決のために尽力

庭田よう子[ニワタヨウコ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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活字の旅遊人

43
アフガニスタン、イラク、グルジア(ジョージア)、コートジボアール、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、スーダン、レバノン、コソボ、ハイチ、シリア。フランス人の著者が平和維持活動事務局次長として関わったプロジェクトの詳細な回顧録。国連とその職員のジレンマも含めながらその問題を書く。どのプロジェクトも問題になる構造は似ていて、やっぱり西洋的価値をある意味「強制」してしまうことが、どうしてもなあ。例えば選挙だって、それを厳粛に運営させたとしても、結果を受け入れる土壌がなければ徒労なんだよな。今目の前にある件も……。2023/05/03

BLACK無糖好き

20
2000-08年に国連平和維持活動担当事務次長を担ったフランス人官僚の回顧録。アフガニスタン、イラク、スーダン、レバノン他の紛争地への国連の取り組みを詳細に著述。安保理常任理事国との利害対立など、理想と現実の狭間での葛藤が中心。従来の国際安全保障は、権力を乱用する可能性のある国家の行為を抑制することに重点が置かれてきたが、脆弱な国家がテロ組織の隠れ家となる可能性や内戦が近隣諸国の情勢を不安定化するなど、国際安全保障の概念に変化が起きている。変化に対応するための安保理の改革も必要なのだが、現実は・・・2019/03/24

sayan

15
著者は国連の存在価値とその思想設計が大きく揺らいだ時期にPKO担当事務次長を務めた。その揺らぎは、国の主権に対して、国際社会の「軍事力という裏付けをもった人道的介入の可能性」から生まれた。コフィ・アナンの回顧録「介入のとき」が、揺らぎのWHATを議論したものであり、本書はHOWに至る経緯と実務を論じる。「戦術的武力行使が本格的戦略の代わりになるという幻想を捨て、苛立たしいほど地道な外交努力を行うしかとるべき道なないのかもしれない」は、著者の苦悩が的確に表現され印象的。長江兆民の三酔者経綸問答を思い出した。2018/06/09

funuu

12
国連の平和維持活動局の事務次長として、数々の紛争への介入に 立ち会ったフランス人著者による回顧録。 日本人の持つ国連信仰がいかに幻想かがよくわかる名著。たぶんここに書かれている国連の実態は日本の外務省や外交官、新聞の特派員、NHKの特派員は知っているが報道しない。順位国名 分担金額(米ドル) 1 アメリカ合衆国(米国)5億9140万 2 日本 2億3530万 3 中華人民共和国(中国 1億9250万 4 ドイツ1億5530万 5 フランス 1億1810万 国連内の日本の存在感はない海外派兵ができないから 2018/10/29

Masako3

5
★☆☆ PKO担当事務次長として八年務めた著者の回顧録。おそらく翻訳のせいではなく、その主観的視点の語り口でとても読みにくい。通読した感想は、このタイトルが反語になっていたということだ。国連に期待する弱者は多く、そしてそれが故に簡単に失望する。国連の背後には資本国がいる。日本人が語る資格はないかもしれないけど。2019/06/11

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