中国・アジア外交秘話―あるチャイナハンドの回想

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中国・アジア外交秘話―あるチャイナハンドの回想

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492444429
  • NDC分類 319.2
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日中国交正常化から天皇訪中、河野談話や村山談話の作成まで、アジア外交に深く関わった元駐中大使が語る歴史の舞台裏。日中国交正常化、平和条約締結、天皇訪中から、歴史問題、慰安婦問題、尖閣・南シナ海問題まで元中国大使が綴る、外交の舞台裏

日中国交正常化交渉から歴史認識問題まで、アジア諸国との間に存在する様々な課題に対して、日本はそれにどう向き合い、答えを出してきたのか。日中国交正常化の舞台裏を知り、河野談話、村山談話の作成にも深く関わった元駐中大使が、そのときどきの政治家や外交官たちの言動を振り返りながら歴史の舞台裏を語る。アジア外交に関して資料的価値の高い一冊。

はじめに
第1章 日本と中国:国交正常化までの道程(1)
第2章 日本と中国:国交正常化までの道程(2)
第3章 最近の中国情勢と日中関係(1)
第4章 最近の中国情勢と日中関係(2)
第5章 尖閣問題、南シナ海問題とどう対峙すべきか
第6章 「歴史」の問題にいかに向き合うか
第7章 慰安婦問題:日韓間の決着を受けて
第8章 アジアの巨象インド?インド万華鏡
第9章 台湾、そして中国アラカルト
第10章 最近の中国、日中関係について思う
おわりにーーある老人の繰り言

谷野 作太郎[タニノ サクタロウ]
谷野 作太郎(タニノ サクタロウ)
元中国大使、日中友好会館顧問
1936年生まれ。1960年東京大学法学部卒業後、外務省入省。中国課長、内閣総理大臣秘書官(鈴木内閣)、アジア局長、内閣外政審議室長を歴任後、駐インド兼駐ブータン王国大使、次いで駐中国大使。2001年退官後は早稲田大学大学院アジア太平洋研究科客員教授、財団法人日中友好会館副会長などを経て、現在、日中友好会館顧問。著書に『アジアの昇龍 一外交官のみた躍進韓国』(世界の動き社、1988年)、『外交証言録 アジア外交 回顧と考察』(岩波書店、2015年)がある。

内容説明

日中国交正常化、平和条約締結、天皇訪中から、歴史問題、慰安婦問題、尖閣・南シナ海問題まで、元中国大使が綴る、外交の舞台裏。

目次

日本と中国:国交正常化までの道程(日本の敗戦、サンフランシスコ平和条約、そして72年の日中国交正常化へ;北京における交渉の内側と両国関係正常化の実現)
最近の中国情勢と日中関係(「改革・開放」がもたらした光と陰;協調・協力と摩擦・対立が織りなす両国関係)
尖閣問題、南シナ海問題とどう対峙すべきか―日中両国は関係正常化の“原点”に返れ
「歴史」の問題にいかに向き合うか―「村山談話」作成の経緯、「あの戦争」をどう理解すべきか
慰安婦問題:日韓間の決着を受けて―「河野談話」の経緯、日韓合意実現の行方
アジアの巨象インド―インド万華鏡―親日国の知られざる側面について
台湾、そして中国アラカルト―台湾の人たちは中国をどう見ているか
最近の中国、日中関係について思う―相互信頼を深めるためになすべきこと

著者等紹介

谷野作太郎[タニノサクタロウ]
1936年生まれ。1960年東京大学法学部卒業後、外務省入省。中国課長、内閣総理大臣秘書官(鈴木内閣)、アジア局長、内閣外政審議室長を歴任後、駐インド兼駐ブータン王国大使、次いで駐中国大使。2001年退官後は早稲田大学大学院アジア太平洋研究科客員教授、財団法人日中友好会館副会長などを経て、現在、日中友好会館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KJ.O

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とりわけ印象に残ったのは、北京での日中国交正常化交渉の舞台裏で田中角栄総理が大平正芳外相と高島アジア局長に対して言った言葉。「君たちは大学出だろう。だったら知恵を出せ。責任は僕がとる。」難しい局面での立居振舞が責任ある立派なものだった。田中は、その後、ロッキード事件で惨めな末路を辿ったものの、多くの外務省職員は政治家田中角栄を慕っていたという。1972年の国交正常化から昨年で45年。歴史問題、慰安婦問題、尖閣・南シナ海問題とアジア外交には問題が山積している。田中のような政治家が出てこなければ解決は難しい。2017/05/14

Masayuki Shimura

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【深奥を覗き見て】しっかりと基礎的な事柄を押さえた上で,著者の携わった実務の紹介や自身の考えの開陳に移るため,幅広い読者に開かれた一冊になっているかと。本書で繰り返される特に政治レベルの舵取りの重要性については,実際の現場を踏んでいる人物の言として,非常に重たいものを感じました。2018/09/03

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