内容説明
“秀吉”と“松下加兵衛”の真相に迫る。歴史の谷間に隠された真実が日本史の通説に一石を投じる。
目次
戦国松下氏の歴史的位置付け
『武功夜話』の謎と秀吉の信仰心について
放浪する秀吉・民俗学からの接近
松下加兵衛之綱に丹波国三千石が与えられる
松下加兵衛之綱が秀吉に贈った江川酒
遠州久野城主としての松下加兵衛之綱
松下重綱と「小張松下流綱火」
三春藩主・松下長綱の改易と土佐の墓
松下家と柳生家を結ぶ島左近
松下屋敷が発掘される〔ほか〕
著者等紹介
冨永公文[トミナガコウブン]
1956(昭和31)年生まれ。浜松北高、立命館大学産業社会学部卒業。昭和56年浜松市立新津中学校社会科教諭。昭和58年同与進中学校教諭。昭和63年退職。同年行政書士試験合格。民間会社勤務を経て、行政書士開業。静岡県行政書士会西遠支部所属。浜松市国際交流協会外国人相談員。東大ゼミ・21講師
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感想・レビュー
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ヘムレンしば
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豊臣秀吉が若い頃奉公したと言われる遠州頭陀寺の松下加兵衛について。文献としての資料があるはずも無く、歴史学的な研究対象とはなり難いのですが、この本ではまずは地元に残る秀吉伝説から、松下加兵衛について調べ上げ、そこからさらに松下家の出自から主家・分家、それぞれの江戸期から明治維新時の活躍、さらに現代の松下家の人達にまで取材をしています。また松下屋敷があったと言われる場所の発掘調査の記録まで。松下家はそれほど有力有名な家では無いと思いますが、ここまで徹底的にある一族を調べ上げた本は初めて見ました。これは凄い。2013/10/17