富国と強兵―地政経済学序説

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富国と強兵―地政経済学序説

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  • サイズ A5判/ページ数 590,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492444382
  • NDC分類 332.9
  • Cコード C3033

出版社内容情報

経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明する地政経済学で、資本主義終焉論と地政学が復活する今と未来を読み解く。衰退著しい覇権国アメリカ、混乱する中東、クリミアを強引に奪取するロシア、東シナ海、南シナ海で挑発行為をやめない中国。
パワーバランスが大変動する今、「地政学」という、古めかしく、禍々しいニュアンスすら伴った言葉が現代に蘇ってきている。
一方でこれまでの地政学的思考だけで、世界を分析し、生き抜くことは非常に困難だ。
経済が地政学的環境にどのような影響を与えるのか、またその逆についても考察を及ばさなければならない。そうしなければ国際政治経済のダイナミズムを理解できず、戦略を立案することもできない。そこで、地政学と経済学を総合した「地政経済学」とも呼ぶべき新たな思考様式が必要となる。
本書では、「地政経済学」とは、「富国」と「強兵」、すなわち経済力と政治力・軍事力との間の密接不可分な関係を解明しようとする社会科学であることを示し、地政学なくして経済を理解することはできず、経済なくして地政学を理解することはできないことを明らかにする。
『TPP亡国論』で日米関係のゆがみを鋭い洞察力でえぐり出した著者が、資本主義終焉論と地政学が復活する今と未来を読み解く渾身の書き下ろし大著。
ポスト・グローバル化へ向かう政治、経済、軍事を縦横無尽に読み解く気宇壮大な21世紀の社会科学がここにある!

緒言

序 章 地政学と経済学

第1章 貨幣と領土

第2章 資本主義の不安定性

第3章 通貨と財政

第4章 領土の政治経済学

第5章 戦争と国家

第6章 資本と強制

第7章 第一次産業革命の地政経済学

第8章 第二次産業革命の地政経済学

第9章 ハルフォード・マッキンダー(1)

第10章 貿易の地政経済学

第11章 ハルフォード・マッキンダー(2)

第12章 戦争の経済的帰結(1)

第13章 制度経済学

第14章 戦争の経済的帰結(2)

第15章 経済成長の地政経済学

第16章 平和の経済的帰結

第17章 東アジアの地政経済学

第18章 領域国家と通商国家

終 章 地政経済学とは何か


人名索引
事項索引


中野 剛志[ナカノ タケシ]
中野 剛志(ナカノ タケシ)
評論家
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文‘Theorising Economic Nationalism’ (Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)、『TPP亡国論』『世界を戦争に導くグローバリズム』(集英社新書)、『国力論』(以文社)、『国力とは何か』(講談社現代新書)、『保守とは何だろうか』(NHK出版新書)、『官僚の反逆』(幻冬舎新書)などがある。

内容説明

地政学だけでは世界覇権のゆくえはわからない。ポスト・グローバル化へ向かう政治、経済、軍事を縦横無尽に読み解く気宇壮大な21世紀の社会科学。

目次

地政学と経済学
貨幣と領土
資本主義の不安定性
通貨と財政
領土の政治経済学
戦争と国家
資本と強制
第一次産業革命の地政経済学
第二次産業革命の地政経済学
ハルフォード・マッキンダー
貿易の地政経済学
戦争の経済的帰結
制度経済学
経済成長の地政経済学
平和の経済的帰結
東アジアの地政経済学
領域国家と通商国家
地政経済学とは何か

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

106
地政経済学序説という副題がついていて、今後更なる論理を展開する本を出されるのかと思われます。非常にポイントは面白いものの若干範囲がご自分の得意な分野に特化されている気はします。この分厚い本を読んでこの著者と同じ通産省(いまの経産省)のお役人で並木信義さんの著書を思い出しました。「幸福の経済学」「ヨーロッパ経済論」などの分厚い本を出されていました。このかたもお役人には珍しく、TPP反対論を唱えられたりして今後を注目していきたい感じです。2018/02/19

ひろき@巨人の肩

68
世界覇権を掴み損ねた19世紀末の英国。トゥキャディデスの罠を抜け出す為、マッキンダーが築き上げた「地政経済学」が過去を解き明かし、現代を生き残る道標を示す。人間を最も束縛する共同体は「国家」であり、原動力は国定信用貨幣とゴーイングコンサーン。国家の目的とは「富国強兵」であり、その手段が戦争と安全保障。戦争なくして資本主義も技術革新もなく、戦後の冷戦とパクスアメリカーに、資本主義が民生化され、現代社会はグローバル自由主義と個人主義の幻想に囚われた。世界覇権を諦めた米国と地域覇者を目指す中国が共存しうる。2024/12/13

さきん

31
数年間新刊が出てないなと思っていたら、長年の研究を俯瞰した形で本書が発刊された。すぐに買いに行ったが、分厚いので読めたのは数年もたってからだった。今少し話題になっているMMTも本書では同じような解説が書いてある。というか、かねてから、異端扱いながら藤井氏、三橋氏、高橋氏と何人も言及していた。根底にあるのは、地政学と経済学を有機的につなげる試み。まるで事典のようなので、関係する箇所は何回も読み返したい。2019/08/15

ta_chanko

18
地政学と経済学は切り離して考えることができない総合的な学問としての「地政経済学」。地理・領域・国民・貨幣・経済は不可分に関連しあいながら、国家の政策に大きな影響を及ぼす。近年の新自由主義経済やグローバル化は、格差の拡大や慢性的なデフレ、技術の停滞を引き起こし、国内外での分断を引き起こす。多くの制度や技術は戦時体制を民政化したもの。MMT(現代貨幣理論)に基づき、国家総力戦としての大規模な財政出動、雇用の創出、技術開発の支援、関税の設定、格差の是正などに取り組む必要がある。2020/04/01

羊山羊

15
圧巻の大著。貨幣論、経済学、地政学とを圧縮して同時並行でまとめて論じる1冊で、ここまで「序説」で触れるなら「本説」では互恵関係が持つ経済性やマルクス主義にも触れねばならないだろう、と考えたら著者が論じ足りないと思いながら書いている様がありありと想像できてしまう。これは本論が楽しみだ。現代の信用貨幣論・新自由主義をしっかりと踏まえつつ、それがいかにアメリカの利になってきたかと、リーマンショックまでをしっかり論じ上げている。しかし日本では何かと敬遠されがちな地政学を、よくぞしっかりとまとめ上げたものである。2018/09/11

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