目次
開発経済学を学ぼう
「マルサスの罠」―貧困のメカニズムを探る
人口転換―人間はどうして「増殖」するのか
少子高齢化―アジアの人口はまもなく減少する
「緑の革命」―農業の技術進歩はいかにしておこるか
工業発展1―工業化はいかにして開始されるか
工業発展2―初期条件と工業化政策
貿易と海外直接投資―アジアを興隆させたもの
社会主義経済から市場経済へ―中国の体制転換
日本の政府開発援助―自助努力支援の旗を高く掲げよ
グローバルぜーションのなかのアジア―2つの経済危機
アジア経済の新動態―「アジア化するアジア」
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年生まれ。1963年慶應義塾大学経済学部卒業。1970年同大学大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学国際開発学部の初代学部長を経て、現在、同大学学長。東京工業大学名誉教授。主な著書に、『成長のアジア 停滞のアジア』東洋経済新報社、1985年(吉野作造賞)、『開発経済学』日本評論社、1986年(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』文藝春秋、1989年(アジア太平洋賞大賞)、『神経症の時代』TBSブリタニカ、1996年(開高健賞正賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
2
経済学がどのように物事を考えるのかの一端を見れた。例えば人口転換の問題(貧困な国だと死亡率が高いため、出生率を高くしなければ維持できず、より多くの子どもを産むことになる。しかし、所得水準の高まりと共に死亡率は急減するが、出生率を支えてきた価値はそう簡単に変わらず、人口爆発になる。後に徐々に出生率も下がっていく)。この問題を人口統計や出生率・死亡率を表すグラフ、出生の効用・不効用の数式を使って説明していく。開発の話よりも、経済学のやり方・問題への迫り方が分かったのが面白かった。統計をグラフ化するの大変そう。2022/04/15
koromo
1
アジアの経済発展について。講義のために読んでいたんですが、知識の無い私にもわかりやすかったです。専門用語にもわかりやすい説明があったので、理解しながら読むことができました。2013/08/02
あゆさわ
0
卒論の為に読んだが、使えるのは一部のみ。原典に当たる必要性。 内容としては開発経済の重要な概念を比較的簡易な言葉で紹介。2016/11/02
Imori。
0
分かりやすかった 確認として読むのも良いかも2015/05/30
まっつん
0
開発経済の講義の副読本として勝手に読んでました。講義とは無関係でしたが、割とサラサラと読めました。丁寧な説明で初歩を分かりやすく説明してます。内容は本当に初歩です。あと歴史や農作物の特徴なども若干説明してました。経済を今まで触れた事が無い人にはオススメです2011/07/30
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