中国を動かす経済学者たち―改革開放の水先案内人

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  • サイズ A5判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492443422
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C3033

内容説明

中国では市場経済化が急速に進む中、効率性を重視する「新自由主義者」と公平性を重視する「新左派」の間で、貧富の格差にどう対応するか、国有企業を民営化すべきか、市場経済化の功罪は何かといった政策課題について、論争が繰り広げられている。本書はその論争を、わかりやすく整理し紹介するものである。

目次

経世済民の時代
マルクス経済学から新制度経済学へ―中国における経済学の主役交代
計画経済から市場経済への移行―中国の経験と教訓
新自由主義者に挑戦する新左派―市場化改革を巡る大論争
所有制改革の立役者:董輔〓(じょう)と〓(れい)以寧―国有企業改革と民営企業の発展に貢献
市場経済の立役者:呉敬〓(れん)―協調改革論を提唱
中国制度学派のパイオニア:張五常―中国の資本主義化を予見
海外で活躍した経済学者:楊小凱と銭穎一―移行期における政府のあり方を模索
「洋博士」の代表格:林毅夫―比較優位戦略を提唱
国情研究の第一人者:胡鞍鋼―政府と市場、公平性と効率性のバランスを模索〔ほか〕

著者等紹介

関志雄[カンシユウ]
1957年香港生まれ。1979年香港中文大学経済学科卒、1986年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。1996年東京大学経済学博士。香港上海銀行本社経済調査部エコノミスト、野村総合研究所経済調査部アジア調査室室長、ブルッキングス研究所客員フェロー、経済産業研究所上席研究員等を経て、現在、野村資本市場研究所シニアフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やまきりん

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改革開放の前後から現在まで中国の政策に影響を与えた経済学者たちの主張、研究実績、プロフィールを1章1人ずつ解説してくれる本。経済学内部の学派や研究の動向だけでなく具体的な改革に関わる内容まで踏み込んでいるので、改革開放期から中国国内でどのような議論が交わされてきたのか流れを見ることができる。香港出身で東大出の研究者が書いているのでちょっと中国語っぽい日本語かもと思うところもあるけど、全体としてはかなり読みやすい文章で経済学入門程度の知識しかなくてもスラスラ読めます。2016/09/30

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