内容説明
地域統合の枠組みは、今後、東アジアが世界第3の極の1つとして、存在感を高めていくためには不可欠である。とはいえ、地域統合を実現するまでの道程はけっして平坦ではない。日本が東アジアに対していかに関与すべきか、そのための戦略は何かについて、本書はさまざまな視点からの検討を試みる。
目次
序章 東アジア経済連携の時代をどう拓く
第1章 市場統合と日本の役割―ASEAN後発国の発展を促す
第2章 東アジア金融協力の中の日本―為替制度改革を求める
第3章 産業構造高度化と日本の協力―部品産業の拡充をめざす
第4章 革新志向型成長への転換―日本の知財戦略と東アジア
第5章 中国経済の中の日本―補完関係を強める日中
第6章 東アジア連携に日中はいかに関わるか―対立と協調
第7章 東アジア少子高齢化時代と日本の協力―もう1つの経済連携
終章 東アジア共同体は成立するか―錯綜する政治関係を怜悧にみつめよ
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年甲府市に生まれる。1963年慶応義塾大学経済学部卒業。1970年同大学大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授、拓殖大学国際開発学部の初代学部長を経て、拓殖大学学長・同大大学院長。東京工業大学名誉教授
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- 学研・進学情報2018年12月号