ヤンキーの虎―新・ジモト経済の支配者たち

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ヤンキーの虎―新・ジモト経済の支配者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492396186
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

ベンチャー投資家の視点から、地方経済を支える多彩な起業家たちの実態、ビジネス手法を紹介する。人気著者による最新刊。

地方経済の主役交代が始まった!
地方経済を支える新・起業家たちの実態、ビジネス手法を紹介する。


「ヤンキーの虎」とは、どのような人たちなのでしょうか。一言で言いますと、次のような人や企業のことです。

「地方を本拠地にしていて、地方でミニコングロマリット(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、地方土着の企業。あるいは起業家」

これがヤンキーの虎の位置付けです。「地方豪族」と言ってもよいかもしれません。彼らが最も好むのは、「シンプルで、でっかく儲けられそうなもの」。それほど複雑なビジネスモデルではありません。とにかく儲けられそうだと思ったら、すぐに始める瞬発力と柔軟さを持っているのです。(中略)安倍内閣は、「地方創生」を日本再興戦略の一つの柱に据えました。また、前岩手県知事を務めた増田寛也氏の著書『地方消滅』(中公新書)はベストセラーとなりました。そういった意味では、今、地方にスポットライトが当たっています。そして、そのような地方創生の立役者となるのは、間違いなく「ヤンキーの虎」だと思います。ただ、彼らが地方経済の救世主となるのか、あるいは悪魔となるのかは分かりません。実際、ヤンキーの虎にも色々な人がいて、自分の金儲けだけに熱心な人もいれば、地方経済のことまで考えている人まで、幅広いのです。いずれにしろ、彼らに稼ぐ能力があることに対してはリスペクトしたいと私は考えています。

序 章 知られざる成長ビジネスが地方にある-ジモト経済を席巻する「ヤンキーの虎」
第1章 「ヤンキーの虎」はなぜ生まれたか-小泉改革、IT革命の功罪
第2章 「ヤンキーの虎」の実像に迫る-その生態、価値観から嗜好性まで
第3章 「ヤンキーの虎」のビジネス手法-なぜ強いのか、投資家の視点で分析
第4章 「ヤンキーの虎」と地方の未来はどうなるか?-政府の経済政策が大きく変わり始めている
第5章 「地方創生」に向けた私の取り組み

【著者紹介】
藤野 英人(フジノ ヒデト)
レオスキャピタル・ワークス 代表取締役社長
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者。1966年、富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業後、野村投資顧問(現野村アセット・マネジメント)、ジャーディン・フレミング投信・投資顧問(現JPモルガン・アセット・マネジメント)を経て、2003年4月レオス・キャピタルワークスを創業。中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。現在、運用している「ひふみ投信」はR&Iファンド大賞国内株式部門で4年連続入賞、さらに「ひふみ投信」「ひふみプラス」を合わせた、ひふみ投信マザーファンドの運用総額は1000億円を超えている(2016年3月現在)。ベンチャーキャピタリストでもあり、自身が創業して投資をしたウォーターダイレクトは上場を成功して、現在は同社の取締役。また日本取引所のJPXアカデミーフェローも務める。明治大学商学部兼任講師。主な著書は『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『スリッパの法則』(PHP研究所)などがある。

内容説明

地方経済の主役交代。いま地方経済を支える新・起業家たちの実態、ビジネス手法。

目次

序章 知られざる成長ビジネスが地方にある―ジモト経済を席巻する「ヤンキーの虎」
第1章 「ヤンキーの虎」はなぜ生まれたか―小泉改革、IT革命の功罪
第2章 「ヤンキーの虎」の実像に迫る―その生態、価値観から嗜好性まで
第3章 「ヤンキーの虎」のビジネス手法―なぜ強いのか、投資家の視点で分析
第4章 「ヤンキーの虎」と地方の未来はどうなるか?―政府の経済政策が大きく変わり始めている
第5章 「地方創生」に向けた私の取り組み

著者等紹介

藤野英人[フジノヒデト]
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者。1966年、富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。野村投資顧問(現野村アセット・マネジメント)を経て、96年ジャーディン・フレミング投信・投資顧問(現JPモルガン・アセット・マネジメント)に入社。2003年4月レオス・キャピタルワークスを創業。現在、運用している「ひふみ投信」はR&Iファンド大賞国内株式部門で4年連続入賞。ベンチャーキャピタリストでもあり、自身が創業して投資をしたウォーターダイレクトは上場を成功して、現在は同社の取締役。日本取引所のJPXアカデミーフェローも務める。明治大学商学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッポニア

68
そうか、地方経済はヤンキーが牽引している。暴走族、というわけではなく、あくまでも昔やんちゃしていた、という人々。抜群に打たれ強く、立ち直りが早い、地方においてはそれが全てと言えそうです。以下メモ。稼ぐ、に特化できる強さ。事業を多角化し、ある分野で失敗してもすぐに乗り換える。羊の群れの中の狼として、地盤を半ば強引に引き継ぎ、地方を独占する。フランチャイズの引き受け手として、中央から引く手数多。勉強熱心で、情報収集を怠らない、成功しないわけがない。ユニクロなど日本を代表する企業も元々ヤンキーの虎が仕掛けた。2024/01/02

imagine

11
『ゲコノミクス』で、非飲酒市場の可能性について独自の視点から語っていた著者。その前に書かれた、地方発ベンチャーについての本。「ヤンキー」「虎」といったフレーズを用いる遠慮の無さが良い。建前より本音の部分、外見より生い立ちを観察することで、新たな地方経済の構図が立ち現れる。衰退しているはずの地方から、販売力の強いヤンキー達が競争することなく台頭する様子には、説得力がある。最近よく見かけるカラオケまねきねこも、この流れだったか。世間で評価されていない人々や市場をいち早くキャッチするアンテナは、さすが投資家。2022/04/25

ただの晴れ女

8
地方で起業して、地方経済を回すヤンキーの虎。ずば抜けたビジネスモデルではなく、 人的資本が大きい(仲間意識に有力者とのつながり)ことが強み。 たしかに東京のひとが、立派なビジネスモデル引っさげても追い払われそうw お金は回すものという考え方は強く同意だ。2020/09/04

砂王

7
地方経済の現状を垣間見ることができる。地方と東京の歩む道に、明確な違いが出始めている。一概には、本当に、言えなくなってくる。2016/05/15

西澤 隆

6
「マイルドヤンキー」が30代くらいまでのひとを想像させるだけに「ヤンキーの虎」ももっと若くてやんちゃな経営者を想像するけど、冒頭紹介された経営者が隣町の人だったことで「あ、思ったよりずいぶん年上の地方経営者についての本だな」と再認識してから読みはじめられたのは良かった。都市部だけを見ているとわからないことが地方にはたくさんある。都市部以外の流れや試みをきちんと再認識しようという本。考えてみれば周りにもそういう経営者はけっこういるなあ。そしてお題目を唱えるよりも「やる」ことが大事なのはどこも同じだな、とも。2016/05/09

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