グローバル資本主義の中の渋沢栄一―合本キャピタリズムとモラル

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グローバル資本主義の中の渋沢栄一―合本キャピタリズムとモラル

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492396018
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C3033

出版社内容情報

21世紀のグローバル時代に必要な新しい資本主義のかたち。近代日本産業の父・渋沢栄一の叡智に学ぶ国際プロジェクトの成果を紹介。

リーマンショック以降、市場原理に信頼を置く「英米型資本主義」に対する信頼が大きく揺らいでいる。21世紀のグローバルな時代に必要な「新しい資本主義」の概念が求められている。それには、500の企業、600の社会貢献事業に関与し、近代の日本の産業の父と称された渋沢栄一が示した「合本(がっぽん)主義」にヒントを求めることができる。合本主義とは、公益を追求するという使命や目的を達成するのに最も適した人材と資本を集め、事業を推進させるという考え方である。道徳と経済の一致や、適度の競争を重視するなど、社会との調和を保ちながらの経済思想であり、その思想が世界的にも注目され始めている。本書は日英米仏の著名な経営学者・歴史家が集結し、合本主義について論じた研究成果である。著者は、パトリック・フリデンソン(フランス社会科学高等研究院名誉教授)、ジャネット・ハンター(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授)、ジェフリー・ジョーンズ(ハーバード・ビジネススクール教授)、橘川武郎、田中一弘(ともに一橋大学教授)、島田昌和(文京学院大学教授)、宮本又郎(大阪大学名誉教授)、木村昌人(渋沢栄一記念財団研究部長)。

第1章 渋沢栄一による合本主義 島田昌和
第2章 道徳経済合一説 田中一弘
第3章 官民の関係と境界 パトリック・フリデンソン
第4章 「見える手」による資本主義 宮本又郎
第5章 公正な手段で富を得る ジャネット・ハンター
第6章 グローバル社会における渋沢栄一の商業道徳観 木村昌人
第7章 世界的視野における合本主義 ジェフリー・ジョーンズ
第8章 資本主義観の再構築と渋沢栄一の合本主義 橘川武郎

【著者紹介】
橘川 武郎(キッカワ タケオ)
一橋大学大学院商学研究科教授
一橋大学大学院商学研究科教授。経済学博士(東京大学)。専門は経営史、エネルギー問題。主な著作:『日本の企業集団』(有斐閣)、『日本電力業発展のダイナミズム』(名古屋大学出版会)、『日本のエネルギー問題』(NTT出版)。

内容説明

500の企業、600の社会貢献事業に関与した日本資本主義の父が先見していた新しい社会の仕組み。日米英仏の経営学者・歴史家が集結した国際プロジェクトの研究成果。

目次

第1章 渋沢栄一による合本主義―独自の市場型モデルの形成
第2章 道徳経済合一説―合本主義のよりどころ
第3章 官民の関係と境界―世界史の中で渋沢栄一の経験を考える
第4章 「見える手」による資本主義―株式会社制度・財界人・渋沢栄一
第5章 公正な手段で富を得る―企業道徳と渋沢栄一
第6章 グローバル社会における渋沢栄一の商業道徳観
第7章 世界的視野における合本主義―資本主義の責任
第8章 資本主義観の再構築と渋沢栄一の合本主義

著者等紹介

橘川武郎[キッカワタケオ] [Fridenson,Patrick]
一橋大学大学院商学研究科教授。経済学博士(東京大学)。専門は経営史、エネルギー問題

フリデンソン,パトリック[フリデンソン,パトリック]
フランス社会科学高等研究院名誉教授。博士(パリ第8大学)。専門は現代経済史・経営史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

7
渋沢栄一が唱えた合本主義について考え直して、最近時のグローバル資本主義についての今後の発展性を追求している論文集です。渋沢栄一が経済界でどのような位置づけであったのか、また彼の提唱した道徳と経済の合一性などを8人の内外の経済史、経営史研究者が簡潔に分析してくれています。渋沢栄一が出てからまだほんの100年程度たったくらいですが、彼の思想というのは現在にも当てはまる、あるいは継承していくべきものであると思われます。2014/03/06

緑虫

1
★★★ 渋沢栄一が持っていた「経済は道徳を持つべきで、かつ経済は道徳と両立する」という思想について資本主義が現在置かれている状況から論じた論文集。経済がモラルを持つべきというのは、経済活動がしばしばその場を壊す(地球環境破壊、労働力搾取とか)のを防ぐ観点から重要なのは疑いないことだけど、そのモラルの拠り所が論語である必要は全くないので、渋沢に学ぶというより経済とモラルについて論じたもっと一般的な議論を読みたいと思った。2章、8章あたりが現代的問題意識から興味深い。2018/05/01

Hisao Chugun

0
第3章・5章・7章・8章を読みました。あと、2章も少し。海外の方が捉える渋沢が知りたかったからこういう選択になりました。 本書は渋沢の評伝ではないので、渋沢の経歴をこの本で知ろうとすると無理が出ます。大河ドラマで渋沢を知ったような人は、この本を読む前に、渋沢の人生の歩みがある程度わかる、評伝を読むことをお薦めします。 その上で、渋沢の考え方をある程度わかっていると、興味深く読めると思いました。各章のテーマと渋沢の思想をどう結びつけて論じているかをチェックしながら読むと面白いです。 2021/06/20

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