内容説明
10年が金融危機からの回復を明確にするかが問われた年であったとすれば、11年は、大恐慌期と類似するように見える主要国の財政緊縮がどのような経済展開を世界にもたらすかが明確になる年となろう。経済動向のベクトルは10年とは逆方向であり、あまり明るい年となるようには見えない。そして、10年に引き続いて、先進国経済と中国を中心とした新興国経済との二極化が際立つのか、あるいは新興国経済の成長までが減衰するのか、不安と期待が入り混じる年となろう。大手シンクタンクによる渾身の経済予測。
目次
第1章 内外情勢の回顧と現状(不安材料を抱えつつも、回復を続けた2010年の世界経済;2011年の世界経済―回復は続くが、不確実性は増大;不安増す日本経済の現状)
第2章 2011年の内外経済・マーケットを読む(2011年の日本経済を読む;米国経済の現状と展望;欧州経済の現状と展望 ほか)
第3章 日本経済を読み解く10の着目点(成長戦略―期待は叶えられるか?;円高―「円高で景気腰折れ」は本当か?;デフレ―デフレはいつまで続くのか? ほか)