内容説明
なぜ物価と賃金が下がり続けるのか?なぜ金融政策が効かないのか?日本経済を破綻に追い込みかねない「負の連鎖」をミクロ・マクロの両面から鋭く分析。突破のカギとなる“企業サイドの戦略シフト”と“政府の政策大転換”を訴える話題の書。
目次
序章 「値下げ・賃下げの罠」に陥った日本経済
第1章 いかにして「値下げ・賃下げの罠」に陥ったか
第2章 「値下げ・賃下げの罠」下の企業行動様式
第3章 国際比較からのインプリケーション
第4章 「値下げ・賃下げの罠」を破る政策大転換
終章 賃上げを実現する経営戦略
著者等紹介
山田久[ヤマダヒサシ]
(株)日本総合研究所・調査部ビジネス戦略研究センター所長、主席研究員。1963年生まれ。87年京都大学経済学部卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。同行経済調査部、(社)日本経済研究センター出向を経て、93年(株)日本総合研究所に出向。2007年より現職。03年法政大学大学院修士課程(経済学)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
14-24 赤★5 必読書 「値下げ・賃下げの罠」…その原因とは。。その主因はヒト・カネが低生産性部門に滞留し、日本経済の収益性・成長性が趨勢的に失われてきている。直接的に利いてきたのは、なすべき事業構造転換よりも安易なコスト削減を優先する日本企業の行動様式が齎したもの。その背景には労組のありかた、労働市場の成り立ち、自民党政府の60有余年に亘ってのマンネリ政策、政府各省庁幹部の無能、無策行政を見落とせない。その構図を客観的である国際比較の視点から浮き彫りにする。 2010/12/06
夕凪
0
デフレ脱却のためには何が必要なのかを労働政策・企業活動に重点を置いて政策提言している。 国際比較や、統計分析などが連載されており、大変中身の濃い書である。2010/09/04
noritsugu
0
「値下げ・賃下げの罠」から脱出するための雇用政策転換提言。デフレとは必ずしも関係なく、自分の専門である雇用・労働の話がしたかっただけではなかろうか?2011/01/13
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