出版社内容情報
日本の企業・産業が行き詰まりを打破し、日本経済のダイナミズムを取り戻すには何が必要かを、ジョセフ・シュンペーターの「創造的破壊」の視点から考察しようとする意欲作。
内容説明
本書は「創造的破壊とは何か」と題しているが、それは法律を作るような、いわゆる構造改革の案を提示するものではない。19世紀末のウィーンが生んだ「イノベーションの予言者」といわれるジョセフ・シュンペーターの思考をあらためて学び直し、彼のいう創造的破壊によって日本が「変化」していくには、どのような道筋がありうるかを論じたものである。
目次
序章 議論の文脈
第1章 創造的破壊のプロセス(シュンペーターに学ぶ;クリステンセンの現代的視点との接点 ほか)
第2章 産業組織のダイナミックス(ミクロとマクロをつなぐ産業組織;取引コストの歴史的変遷 ほか)
第3章 日本の選択―新たな可能性を求めて(議論のスクリプト;受け継いでいる経済インフラ ほか)
終章 本書の議論を超えて
アーカイブ(ビジネス・ネットワークのダイナミックス;産業組織の新たな展開)
著者等紹介
今井賢一[イマイケンイチ]
1931年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修了、商学博士。一橋大学商学部助教授、同教授、商学部長を歴任後、スタンフォード日本センター理事長、スタンフォード大学国際研究所シニアフェロー・教授などを経て、2003年より、スタンフォード大学名誉シニアフェロー。一橋大学名誉教授。1995年紫綬褒章受章。主な著書に「産業組織論からみたエネルギー産業」(論文)(1969年、エコノミスト賞受賞)、『現代産業組織』(1976年、岩波書店、日経経済図書文化賞受賞)、『日本の産業社会』(1983年、筑摩書房、テレコム社会科学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
メルセ・ひすい
-
- 和書
- 東京島 新潮文庫