日本のM&A―企業統治・組織効率・企業価値へのインパクト

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  • サイズ A5判/ページ数 389p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492394847
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C3033

出版社内容情報

90年代後半、なぜM&Aは急増したのか。M&Aは本当に企業価値を向上させたか。そして日本経済にどんなインパクトを与えたかを、実証分析やケーススタディを使って明らかにする。

内容説明

M&Aの増加は、大きな社会的注目を集めている。それは日本企業の再生や成長、経営規律の向上に重要な役割を果たしているという肯定的な評価がある。一方、単なる救済であり、また長期的な経営の実践を阻害し、ただ証券会社や法律事務所を儲けさせているだけという批判も根強い。だが、活発な議論とは裏腹に、実証的な分析は極端に少ない。本書はこのギャップを埋めるべく、可能な限り実証的に日本のM&Aを描いたものである。

目次

増加するM&Aをいかに読み解くか―分析視角と歴史的パースペクティブ
第1部 M&Aの経済分析(M&Aはなぜ増加したのか;外資によるM&Aはより高いパフォーマンスをもたらすのか;メガバンクの誕生―市場はいかに評価し、効率性はどう変化したのか;完全子会社化はどのようなときに行われるか;従業員の処遇は悪化するのか;どの企業が敵対的買収のターゲットになるのか)
第2部 M&Aのケース分析(グローバル競争優位の構築と移転―日本電産のM&A戦略;統合フルサービス化による補完性の実現―通信部門のM&A;相互学習による価値の向上―自動車産業におけるM&A;大胆な事業売却―雪印の経営再建戦略)
日本のM&Aの国際的特徴と経済的機能は何か―本書の総括と展望

著者等紹介

宮島英昭[ミヤジマヒデアキ]
早稲田大学商学学術院教授、同大高等研究所副所長、経済産業研究所ファカルティ・フェロー。1978年立教大学経済学部卒業、85年東京大学大学院経済学研究科単位取得修了、商学博士(早稲田大学)。東京大学社会科学研究所助手、ハーバード大学客員研究員等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桜子

7
経営学レポートの参考文献として使用。よくある類の経営本ではなく、M&Aの研究と分析が豊富で1番参考になりました。第Ⅱ部のケース分析は読み返したい。2018/03/08

nekozuki

5
日本における1990年代以降のM&Aブームを分析。広く業界をまたいだ調査だけでなく、話題となった大きなM&Aの研究もなされていて、学ぶことは多かった。ざっくり読んだだけではあるが、1:成長中の企業が、停滞気味の企業を買収する案件が多い、2:買収先の自立性を維持した方式が多いといった点が印象的。欧米のM&Aに対する印象が強かったため、上記二点に関しては、自分の認識とはかなりずれていた。2014/06/27

メルセ・ひすい

0
9-24 雪印事件の例  内容・データーの整理のみ。1990年代末から2000年代初頭にかけて、M&Aはなぜ急増したのか。日本のM&Aの特徴は何か。戦後初のブームが日本経済に与える影響とは。日本のM&Aを包括的・実証的に読み解く。2007/09/20

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