内容説明
本書は、「企業と産業の経済学」という自己の専門分野と、「バイオテクノロジー」という別の部分画像との関連性に気づいた一人の研究者による、研究のとりまとめである。バイオテクノロジーおよびその他のサイエンス型産業の登場は、科学技術政策や経営戦略のあるべき姿を大きく変え、新たな課題を生み出している。本書では、そうした課題への基本的な考え方を明らかにすることを目指した。
目次
第1章 序論―科学技術の経済学
第2章 バイオ産業の広がり
第3章 基礎研究としてのライフサイエンス
第4章 バイオと産学連携
第5章 バイオと知的財産権
第6章 バイオとベンチャー企業
第7章 バイオ研究開発と「企業の境界」
第8章 バイオと医薬品産業
第9章 バイオと政策
第10章 残された諸問題
著者等紹介
小田切宏之[オダギリヒロユキ]
1969年京都大学経済学部卒業。1973年大阪大学大学院修士課程修了。1977年米国ノースウェスタン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。一橋大学大学院経済学研究科教授。著書に『The Theory of Growth in a Corporate Economy』(Cambridge University Press、1981 日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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