出版社内容情報
日本の失われた10年と米国の繁栄の10年という対照的な経済を、短期指標ではなく、中長期的な循環からとらえ直し、経済を読み解く新しい視点を提供する評論集。
内容説明
アメリカの「繁栄の10年」と日本の「失われた10年」はなぜ起こったのか。日本経済は甦ることができるのか。
目次
第1部 九〇年代アメリカ経済に何が起きたのか(ニュー・エコノミーとアメリカ経済;IT産業の成長と産業構造の変化;循環的ダイナミズムからの解明)
第2部 IT革命の現段階の評価(IT革命の虚実;ITブームとIT不況―日米経済の関連性と異質性;IT経済の繁栄の影に―失業と二極分化社会)
第3部 日本経済は甦るか(「失われた一〇年」と政策的対応;空洞化と日本産業の行方―中国と日本の「現場」から;人口減少と日本経済の将来;異種景気循環の交錯とその将来―日本経済は甦るか)
著者等紹介
篠原三代平[シノハラミヨヘイ]
1919年富山県に生まれる。1942年東京商科大学卒業。一橋大学教授、経済企画庁経済研究所所長、成蹊大学教授、アジア経済研究所会長、東京国際大学教授を経て、現在、一橋大学・東京国際大学名誉教授、財団法人統計研究会会長
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