出版社内容情報
インターネットと携帯電話は、取引コスト低減・取引空間拡大をもたらす。ビジネスマン・マッチング活動増大は、空間克服の革命を引き起こす。日本の動向を分析。
内容説明
本書では、これまでのeエコノミー、情報技術関連の分析を一歩進め、経済発展を空間克服の新しいシステムの構築と、その連鎖的反応の歴史的過程として捉え直してみた。そのことによって、インターネットがなぜ「究極の」空間克服手段なのであり、それを活用した新しいビジネスモデル(マッチングシステム)への対応が、経済全体にどのような構造的変化を引き起こしているのかを、体系的に解明する。
目次
第1章 空間克服と資本主義の発展
第2章 マッチング産業とIT革命
第3章 モバイルコンピューティングへの技術革新
第4章 オープンソースLINUXによるソフトウェアビジネスモデルの変質
第5章 インターネット音楽配信
第6章 IT革命とサプライチェーン:ダイレクトモデルの応用と展開
第7章 ハイモビリティと空間構造
第8章 空間克服で成長するアメリカの小都市
第9章 ビットバレー症候群
第10章 IT革命と日本型経済システム
第11章 情報化社会の未来:分散化社会への移行、空間克服がもたらす知価社会
著者等紹介
玉田洋[タマダヒロシ]
1988年京都大学工学部卒業。1990年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。1990年東レ(株)入社。1998年デューク大学フクア・スクール・オブ・ビジネス修了(MBA)。現在、東レ研究・開発企画部にて技術マネジメントに関する調査・企画を担当。主要業積は「ネットワーク時代の日本経済」『週刊東洋経済』1999年11月27日号、1999年度東洋経済『高橋亀吉記念賞』受賞
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