内容説明
あなたが不治の癌と宣告され、生きる方法はあるが、それを選ぶのはあなた自身と告げられたとしたら、その方法を選ばないことができるだろうか。たとえその方法が現在の生活も仕事も地位も投げ捨て冷凍睡眠で未来へ送られることだとしても。敏腕の雑誌編集者ブルーノも未来に生きることを選んだ。しかし凍眠から「上がって」きたとき、ブルーノがみたのは、冷たく巨大な、迷宮のような病院の群れと、その中を動きまわる、無気味な影のような医師たちの姿だった。彼らがこの世界を牛耳っているのか。それとも何者かに操られているのか…。デンマークNo.1の実力作家が描く、戦慄の近未来。