出版社内容情報
バブル崩壊後の日本経済を明確に展望。深い沈滞期にある日本は、新たな姿で発展する始動期でもある。金融界・証券界に絶大な影響力のある著者による書下し。
内容説明
バブルとは何であったか。多くの傷あとを残しながらも、日本経済を厳しくきたえあげ、新たな地平に導く。市場の整備、金融・証券の改革、国際的責務、この課題をみごとに果たした後の行手は明るい。
目次
1章 バブル経済の発生と崩壊―国際政策協調顛末期(バブル経済の前史;バブル経済の発生;バブル経済の崩壊)
2章 バブル経済のプラスの遺産―円高に耐え抜いた成果(米国を抜いた一人当たり所得と資産;日本が世界最大の資産超過国に;東アジア経済圏の発展)
3章 バブル経済のマイナスの遺産―制度的欠陥の露呈(国民生活向上の立遅れ;スキャンダルの後遺症;管理貿易と地域主義の危険)
4章 日本経済再生の筋道―中期的な経済政策のあり方(日本経済は曲がり角にあるのか;新しいマクロ経済政策の運営;山積する構造政策の課題;世界秩序への貢献)