内容説明
本書は、労働経済学とマクロ経済学の成果を結合することによって、日本の労働市場のマクロ的パフォーマンスの分析を行なうことを目的とするものである。本書では、歴史、計量分析、制度といった多方面にわたる分析と、国際比較によって、マクロ経済学からみた日本の労働市場の特性の解明を試みている。
目次
序章 本書の狙いと構成
第1章 戦後日本経済と労働市場
第2章 失業率統計の問題点―日本の失業率は過小評価か
第3章 自然失業率の計測
第4章 賃金と伸縮性・硬直性分析
第5章 オークン係数の国際比較
第6章 雇用調整と労働生産性変動の分析
第7章 総供給曲線の勾配に関する国際比較
終章 日本の労働市場の制度的特徴とマクロ的インプリケーション