内容説明
はじめて挑戦する人も一度読んでわからなかった人も天才科学者たちが謎解きをした量子力学の世界へ案内する一冊。
目次
量子力学までの道のり
古典論から量子論へ
量子力学の原理
シュレディンガー方程式―波動関数・演算子・固有値・交換関係
無限に深い井戸型ポテンシャル―シュレディンガー方程式を解く1
有限の深さの井戸型ポテンシャル―シュレディンガー方程式を解く2
1次元散乱問題とトンネル効果―シュレディンガー方程式を解く3
調和振動子―シュレディンガー方程式を解く4
中心力場ポテンシャルのシュレディンガー方程式―シュレディンガー方程式を解く5
角運動量の量子化
水素原子―シュレディンガー方程式を解く6
シュレディンガー方程式の近似解法
さらに勉強したい人のために
著者等紹介
伊東正人[イトウマサト]
1968年生まれ。東京工業大学総合理学研究科修士課程修了後、(株)ソニーを経て、名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、愛知教育大学自然科学コース(宇宙・物質科学専攻)准教授。理学博士。専門分野は素粒子論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐藤一臣
8
全く理解できませんでした。量子とは、とびとびの値を取る不連続なエネルギーのやりとりで、量子の存在する位置は確率でしか表すことができないという理屈まではなんとか掴めたものの、それを可視化するためのシュレーディンガー方程式の意味と解法は、ちんぷんかんぷんだった。まず高等数学の微積分や複素数という数学的基礎を理解しないと手も足もでないのだというのがわかったくらいだ。さて、何から手をつけたらよいか?シュレーディンガー方程式が解けないと量子論は理解できませんね2022/01/30
as_bayesian
2
式が追いやすく書かれているので分かりやすい。他の入門書を途中で挫折した方にはお薦めです。2014/09/27
Go Extreme
1
ミクロの世界の力学法則 量子力学を否定する実験結果は一つもない 手を動かして計算する習慣 光の二重性 光量子仮説 プランク定数 波と粒子の両方の性質 黒体輻射のスペクトル分布 エネルギー量子説 角運動量の量子化条件 ボーアの原子模型 波束という局在化した波 波動関数の確率解釈 不確定性関係 シュレディンガー方程式 演算子と固有値 エルミート演算子 無限に深い井戸型ポテンシャル トンネル効果 零点エネルギー 球面調和関数 空間量子化 水素原子のエネルギー準位 フェルミの黄金律 粒子のスピンと統計性2025/04/10
きのぴ王
1
まじで良い本でした。 全ての記述に不明なところがありませんでした。 「よくわかる」よりも好み 交換関係が0のとき、どういう意味なのかなど数式の意味もよくわかった2024/12/17
御光堂
0
ハミルトニアンやシュレディンガー方程式が天下り的に与えられるので、何でそれらが導かれたのかという疑問には答えてくれない。それよりも計算できて使えればいいという立場で書かれている。2016/12/17