江戸の貨幣物語

江戸の貨幣物語

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492370827
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C3033

出版社内容情報

金銀銅の三貨が同時に通用した不思議な社会・江戸。しかしそこに財政破綻に苦しむ江戸幕府を260年も存続させる秘密があった。貨幣が明らかにする江戸の真実。

内容説明

金銀銅の三つの貨幣が同時に流通し、しかも変動相場制で動いていた世界で唯一の「三貨社会」―江戸。信長に始まり家康によって完成をみる江戸期貨幣制度は、奢侈追求による財政赤字や素材の枯渇によって、時代を経るごとに少しずつその様相を変えながらも、世界的水準をいく貨幣経済社会を展開することになる。本書は、時代相を反映するエピソードや狂歌・川柳などもまじえながら、三貨制度の発足から外圧(異国貨幣)によって幕府が崩壊するまでを描いた、江戸期貨幣の栄枯盛衰の物語である。

目次

第1章 輸入銭の時代―三貨制度の構想
第2章 金貨・銀貨の経済学―世界で唯一の「三貨」制度発足
第3章 家康と江戸の貨幣―三貨制度の確立
第4章 米遣いから金遣いへ―三貨制度の運営
第5章 財政赤字に苦しむ幕府―三貨制度の展開
第6章 奇蹟を生んだ新種銀貨―三貨制度の変容
第7章 「外圧」に崩れ去る幕府―三貨制度と異国貨幣

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

3
東国の金遣い、西国の銀遣い。金は計数貨幣で、銀は秤量貨幣。金の単位は一両=四分=十六朱、銀は一貫目=千匁。また銅貨も存在し、一両=六貫目前後で、単位は文で、しかし幕末には南鐐二朱銀があって、銀なのに朱……なくらいわけがわからない江戸の貨幣。でも本書はそこをうまく説明してくれたと思う。また、幕末の金流出事件もどうしてそんなことが起こったのか根本から解説してくれている。すごい。惜しむらくは著者(経済学者)に科学コンプレックスがあるようで、本文で科学としての経済学と連呼し、不必要な場所で代数を使ったりすることか2015/03/25

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