内容説明
政商―それは近代日本にとって何であったか?幕末維新の動乱の中に経済的に自立する道を見出し、のち財閥を築いた近代日本の黎明期企業家の群像を、実地の調査と最新の研究成果にもとづいて描いた書き下ろし力作篇。
目次
序章 政商誕生の条件
1 特権商人(三井高利;住友政友)
2 「東洋の男子」(岩崎弥太郎;川崎正蔵)
3 「死の商人」(藤田伝三郎;大倉喜八郎)
4 「運・鈍・根」(古河市兵衛;安田善次郎;浅野総一郎)
5 オルガナイザー(渋沢栄一;五代友厚)
6 政商の守護神(井上馨;松方正義)
終章 政商より財閥へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rbyawa
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e122、いわゆる日本の財閥前史、時代をばらばらに家業そのものが興った時代から語り始めてくれている本で、それぞれの章が独立しておらず、時々他の政商との関係も出てくるのでこの手の本としてはわりと面白く読めるんじゃないかなぁ。どうしても扱う対象が多いと断片的になること多いしね、ただ、4割くらいはある程度把握してたほうがいいですかも。あと、本の発刊時期のせいか(昭和62年)若干研究に古い部分もありますが、「境界の人」という視点と政治家とのつながりなども手広く扱ってますので本の価値はなくならないんじゃないかなぁ。2014/05/03
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