格差は心を壊す―比較という呪縛

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格差は心を壊す―比較という呪縛

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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492315262
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C3033

出版社内容情報

イギリス格差研究の第一人者による渾身のレポート!
私たちを追い詰める“他人の目”という呪縛。

激しい格差は、人類の競争本能を暴走させる。
下流も上流も息苦しい社会の変革に必要なこと。

【本書の主な主張】

・米国人の80%以上が臆病に悩んでいる。
・友情の価値は年間約1200万円
・100万人の英国の生徒が病んでいる
・不平等の拡大でうつ病も広がる
・ゼロサムゲームとしての美容整形
・格差でサイコパス的経営者が評価される
・不相応な出費を促す極限の資本主義
・不平等な社会ほど子どものいじめが激しい
・能力の差が改装を決めるという誤った思い込み
・格差は社会全体の学力を低下させる
・超富裕層はなぜ高価な絵画を求めるのか
・平等な社会は生活の質を別次元の高さへと導く
・労働組合が弱体化すると格差が広がる
・株式会社という制度はこれからも通用するか ほか



内容説明

「金持ち」だって幸せになれない。息苦しいすべての人へ。全英ベストセラー『平等社会』の著者、待望の続編。500超の文献と国際比較データを駆使した渾身の研究。

目次

プロローグ―格差の大きな国で起こること
格差は私たちを不安にさせる
第1部 格差はこうして私たちの心を蝕む(格差は私たちの自信を打ち砕く;格差で私たちは誇大妄想狂になる;格差は私たちを中毒に追いやる)
第2部 社会階級にまつわる神話を壊そう(人は根っから利己的にできているという誤解;生まれつきの能力差が格差を生むという誤解;上流の文化はすべて一流であるという誤解)
第3部 新しい社会の創出に取り組もう(なぜ格差と環境問題の解消を同時に考えるのか;人類と地球のために、生産活動を見直そう)

著者等紹介

ウィルキンソン,リチャード[ウィルキンソン,リチャード] [Wilkinson,Richard]
経済学者、公衆衛生学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで経済史を学び、後に疫学を学ぶ。ノッティンガム大学メディカルスクール名誉教授、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン名誉教授。著書『平等社会』はベストセラーとなり、『ニュー・ステイツマン』誌の「この10年に読むべき本トップ10」に選出され、20を超える言語に翻訳された

ピケット,ケイト[ピケット,ケイト] [Pickett,Kate]
疫学者。ヨーク大学健康科学学部教授、同大学未来の健康センター副所長。リチャード・ウィルキンソンとともに、イギリスの不平等を解決するための組織イクオリティ・トラストを設立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

28
格差(人間関係、地位、ストレス)について心理、進化、社会、経済、教育、歴史など多面的に考察していてそれらが上手く繋がっている。格差というものが人間のあらゆる負の側面の元凶ということがよく分かる。また格差の解決は環境問題の解決(過剰な消費主義)とセットになっていることを強調している。分厚い本で似たような内容を繰り返し述べている面はあるがとても読み応えがあった。2020/08/22

ta_chanko

25
格差が広がると、うつ病・依存症・いじめ・犯罪・顕示的消費などが増え、学力・勤労意識など社会全体のパフォーマンスが低下する。サイコパス的経営者が評価され、さらには環境破壊も進む。データ上では北欧諸国とともに日本は格差が小さな国となっているが‥。自己責任ではなく、政策として福利厚生を高めていかなければ、格差の拡大は止められない。希望としては、世界(西欧)のマインドは平等化に向かっているということ。LGBTQの権利向上やSDGs運動がその例。楽観的に考えれば‥。2023/07/18

jackbdc

14
格差是正をテーマとする類書は多いが、アプローチの面で異彩を放つ私好みの本。出発点は社交不安。格差がその不安を助長し人を不幸にするという。虚勢を張り階層上位を目指すか、自尊心を喪失してメンタル失調になるのか何れにしても人間本来の姿とは遠く心を壊すという主張。狩猟採集民の平等主義をあるべき姿と引用するのは私好み。消費主義も不安解消の代償行為に過ぎないと断罪し、経済成長至上主義を批判するのも爽快。しかし、社交不安の蔓延という問題こそ格差と同等に根深い問題のような気がする。個人主義化の暴走を懸念するのだが…。2021/07/24

ATS

12
社会格差が人間に与える悪影響について膨大なエビデンスをもとに書かれている。新自由主義下で自己責任論が強調される風潮に一石を投じる良書。人には信頼協調的な面と支配従属的な縦横の相反する心理があり社会構造によってどちらが強く発露するか変わってくる。格差を是正するために所得の再分配や企業民主化などの対策が提言されている。日本はデフレであり企業の自発的な改革を期待するのは難しい。まずは政府が率先して法整備などをおこなう必要があろうがPB黒字化のようなナンセンスな目標を掲げるような政府には難しいであろう。2020/06/04

綾野つづみ

12
「うちはうち、よそはよそ」なんて子どもの頃はよく親に言われたけれど、実際、正しい考えだったのかも。 直感的には皆知っている「他人と比較することの無意味さ」をこの本は科学的に検証している。 そもそも、いつから人類は自分と他人を比較するようになったかと言うと、農耕社会が始まってからなんだとか。 要するに農業というのは、自然や知識に左右されるもので、収穫量にばらつきが生じ、それが格差となって表れてきたのだという。2021/12/27

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