高校野球の経済学

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高校野球の経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492314807
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0033

出版社内容情報

男子高校生の実に1割以上が所属し、高視聴率を叩き出す高校野球。人気の秘密を経済学的視点から分析し、汗と涙の裏側を探る。高校野球は「重要無形文化財」!
高校球児は「特別天然記念物」!

男子高校生の10人に1人が野球部
平日昼間に視聴率20%超
超人気コンテンツには強い「仕掛け」があった!
汗と涙の裏側にある特殊構造に迫る

◎高校生が野球部に入ると年間いくらかかる?
◎学校数が多い都道府県は甲子園でも強い?
◎高校野球の審判になるには?
◎高校野球だけ特待生が問題視されるのはなぜ?
◎高野連が不祥事にあれほど厳しいのはなぜ?
◎甲子園の外野席が無料なのはなぜ?

他のスポーツと違うのには理由があった!
野球伝来からの歴史を辿りながら、大人たちがどのように甲子園という舞台装置を演出してきたのかを分析する。

「本書の目的は、高校スポーツの一つに過ぎない高校野球が100年の長きにわたって続いてきた理由について、経済学的思考法を用いて体系的に説明することである。」(本書「はじめに」より)


はじめに
第1章 野球は“非効率”なスポーツ
第2章 高校野球は“重要無形文化財”
第3章 “聖地”甲子園の謎
第4章 陰の主役・審判
第5章 沖縄の高校野球に学ぶ
第6章 高校野球の将来
おわりに
参考文献

中島 隆信[ナカジマ タカノブ]
中島 隆信(ナカジマ タカノブ)
慶應義塾大学商学部教授
1960年生まれ、83年慶應義塾大学経済学部卒業。
現在、慶應義塾大学商学部教授、博士(商学)。
著書: 『日本経済の生産性分析』(日本経済新聞社、2001年)。
 『大相撲の経済学』(東洋経済新報社、2003年)。
 『お寺の経済学』(東洋経済新報社、2005年)。
 『オバサンの経済学』(東洋経済新報社、2007年)。
     『障害者の経済学(増補改訂版)』(東洋経済新報社、2011年)。
     『刑務所の経済学』(PHP研究所、2011年)。
 『経済学ではこう考える』(慶應義塾大学出版会、2014年)。
 『家族はなぜうまくいかないのか』(祥伝社、2014年)、他。

内容説明

高校生が野球部に入ると年間いくらかかる?学校数が多い都道府県は甲子園でも強い?高校野球の審判になるには?高校野球だけ特待生が問題視されるのはなぜ?高野連が不祥事にあれほど厳しいのはなぜ?甲子園の外野席が無料なのはなぜ?他のスポーツと違うのには理由があった!野球伝来からの歴史を辿りながら、大人たちがどのように甲子園という舞台装置を演出してきたのかを分析する。

目次

第1章 野球は“非効率”なスポーツ
第2章 高校野球は“重要無形文化財”
第3章 “聖地”甲子園の謎
第4章 陰の主役・審判
第5章 沖縄の高校野球に学ぶ
第6章 高校野球の将来

著者等紹介

中島隆信[ナカジマタカノブ]
1960年生まれ、83年慶應義塾大学経済学部卒業。現在、慶應義塾大学商学部教授、博士(商学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

58
高校野球は、日本の春夏の風物詩であり、日本文化の一端をもれなく担っている気がする。プロ野球よりも、野球そのものを楽しめる気がする。言い換えると、スポーツという日常の中の非日常。連盟規定と不文律の”法”。”らしさ”が時に、時代錯誤と感じることも非日常と解釈。一方、掲題の経済学の観点で読後感じたのが、ROIとMktg。特徴は後者の”Loyalty”が消費者のみならず社員(審判)にも及んでいる点とその深さ。自然ROIやPTIも高くなる図式。但し、”経済学”と言う割りにその議論が薄い印象・・・。2016/12/19

おさむ

41
高校生の実に1割が野球部に属し、夏の全国選手権大会は100年(戦争の中断含む)以上も続く国民的行事。そんな高校野球の構造を経済学者が分析する興味深い試み。結論は、ボランティア精神に依存する側面が多く、ビジネスとしての側面はあまりないというもの(税金は入っていない)。中核となる高野連はテレビの放送料を取らない一方で、甲子園球場にも使用料を支払っていないそうです。ただ、最近は審判のなり手が減って地方大会の維持が大変になるなど綻びも見えます。夏の大会は風物詩です。頑張ってこれからも続けて欲しいものですね。2017/07/08

ゲオルギオ・ハーン

25
さまざまなテーマを経済学的に分析する著者の『高校野球』をテーマにした一冊。一般的な視点から野球のルールを細かく説明するところから始まり、プロ野球との違い、特に学生野球憲章のよるプレー内容への規制や大会における試合運営の違いなど経済学と関連するところを扱う。また、歴史的な面も押さえており、どうしてそんな面倒な憲章が出来たのかや明治時代の野球が批判されていた事実も書いていてとてもバランスが良い(著者は専門家ではないので多くの専門家から話を聞いて考察を深めているのはとても尊敬しました)。2022/10/04

きょちょ

22
ムッカー、ムカムカー、久々のプンスカ本であります。「本書の目的は、・・・高校野球が・・・続いてきた理由について、・・・体系的に説明することである」って書いているけれど、私には「体系的」に書いているとは思えない。野球が非効率である理由の一つとして、「投手・捕手・バッター以外ほとんどの選手は動かない」って、当たり前でしょうが。だからといって、この3人だけなら全く面白ないでしょう。また、論文と言いながら、自分に都合の良い事例のみ持ち出してくる書き方は私一番嫌いです。もっとたくさんプンスカ理由あります。プンプン。2016/07/18

Garfield

17
★★★☆☆☆☆ 高野連の哲学を、歴史、細かい規則、運営の舞台裏事情等を詳らかにしつつ示し、高校野球について考える材料を提供してもらえたという点では得るところ多かったが、「高校野球の経済学」というより「解剖 高校野球の運営」という感じで、タイトル違和感を拭えなかった。高校野球には様々な批判も寄せられるが、高校野球の4要素、即ち、競技性、教育性、文化性(ムラ社会的性質)、非商業性のバランスの中での批判が大半。現状打破には、Jリーグのユースのように、4要素を離れた別の選択肢も用意すべきという結論には基本同意。2024/02/19

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