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ソーシャル・キャピタル―現代経済社会のガバナンスの基礎

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492313428
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C3033

内容説明

社会的なネットワークとそこから生まれる規範、価値、理解、信頼は、ソーシャル・キャピタルとして、人々の間の協力を推進し共通の目的を実現しやすくする。健全な市民社会は政治経済の活力をどう高めるか、コミュニティや相互連帯は現代社会でどのような役割を果たすべきか、現代経済学は方法論的個人主義に偏りすぎていないか、などの問題が国際的に注目を集めており、内閣府経済社会総合研究所の国際フォーラムでも多角的な視点から活発な討議が行われた。こうした議論を踏まえつつ、21世紀経済社会のガバナンスのあり方を展望する。

目次

1章 ソーシャル・キャピタル論―歴史的背景、理論および政策的含意
2章 ひとりでボウリングをする―アメリカにおけるソーシャル・キャピタルの減退
3章 ソーシャル・キャピタルの経済的影響
4章 知識社会における信頼
5章 ソーシャル・キャピタルと情報通信技術
6章 ソーシャル・キャピタルへの経済学的アプローチ

著者等紹介

宮川公男[ミヤカワタダオ]
1931年埼玉県に生まれる。1953年一橋大学経済学部卒業。1958年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了、商学博士(一橋大学)。1971年一橋大学商学部教授。1979年一橋大学商学部長。現在、麗沢大学国際経済学部教授、一橋大学名誉教授、(財)統計研究会理事長

大守隆[オオモリタカシ]
1951年横浜に生まれる。1974年東京大学工学部卒業。同年経済企画庁に入庁。OECD日本政府代表部一等書記官、日本経済研究センター主任研究員、大阪大学経済学部教授、経済企画庁調査局内国調査第一課長、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官、内閣府大臣官房審議官等を経て、現在、内閣府経済社会総合研究所次長、兼埼玉大学大学院客員教授。オックスフォード大学経済学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おたきたお

0
「現代経済学は方法論的個人主義に偏りすぎていないか」という問題提起に共感。ソーシャル・キャピタルの定義が一意的でなく、定性的評価はできても定量的計測が困難ではあるが、多くの人々は感覚的に「そのような『何か』は確かにあるかもしれない」と受け止めるだろう。「ソーシャル・キャピタル」の重要性を経営層に理解させるには、定量的アプローチは補助的に利用しつつ、感覚的な理解を進めるような施策が必要かもしれない。ソーシャル・キャピタルの提唱者パットナムの著名な論文「Bowling Alone」の和訳が収録されている。2006/01/01

仮名

0
ソーシャル・キャピタルについてのいくつかの論文をまとめた本。ソーシャル・キャピタル論の嚆矢であるパットナム氏の論文も掲載されていて、この概念の概略や発展の方向を知りたい人には必須の本だと思われる。2010/11/14

taming_sfc

0
宮川公男・大守隆による編著。ソーシャル・キャピタル論の泰斗、ロバート・D・パットナム、および日本の代表論者宮川公男氏の論文を含む、学術的入門書。「公共」概念の社会科学からの考察には欠かせない一冊。2010/06/20

yukie

0
卒論かんけい2009/07/08

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