内容説明
ファイナンス理論は、従来の金融理論の不十分な部分を補完する形で、ミクロ経済学を基礎に、家計の資産選択行動、企業の資金調達行動など主体の分析、流通市場での証券価格の決定など、これまで注目されてこなかったミクロの主体行動、資本市場の均衡理論に特化する形で発展してきた学問分野である。本書の目的は、こうしたファイナンス理論を、従来の金融理論も含みながら、新しい金融環境を理解できるようにより一般的なものとして、さらに経済学の体系のなかに明示的に組み込んで学ぶことにある。
目次
第1部 経済学(経済と経済学;貨幣とマクロ経済;マクロ経済の一般均衡;有効需要原理とIS-LM分析;マクロ・ダイナミックス;マクロ安定化政策)
第2部 金融論(金融システム;発行市場、企業のファイナンスとガバナンス;流通市場と価格形成;銀行活動とリスク管理;政府の役割と金融規制)
第3部 国際金融論(外国為替と国際収支;為替レートの決定理論;オープン・マクロ経済学;経常収支の決定理論と政策の影響;国際金融市場と国際通貨システム)
著者等紹介
大村敬一[オオムラケイイチ]
1949年神奈川県に生まれる。1972年慶応義塾大学商学部卒業。1981年慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学大学院ファイナンス研究科委員長・教授、早稲田大学商学部教授
浅子和美[アサコカズミ]
1951年埼玉県に生まれる。1974年東京大学経済学部卒業。1979年イェール大学大学院博士課程修了。現在、一橋大学経済研究所教授
池尾和人[イケオカズヒト]
1953年京都府に生まれる。1975年京都大学経済学部卒業。1980年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、慶応義塾大学経済学部教授、同大学院経済学研究科委員長
須田美矢子[スダミヤコ]
1948年山口県に生まれる。1971年東京大学教養学部卒業。1979年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、日本銀行政策委員会審議委員
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感想・レビュー
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- 和書
- 笑わせて笑わせて桂枝雀