内容説明
本書は、政府の経済政策にかかわる諸問題を考える手がかりを読者に提供することを目的とした入門書である。現在のように日本経済の針路の選択をめぐってさまざまな議論が噴出している状況においては、制度や政策のあり方を提起するさい、あえて価値判断を示して可能な選択肢を提示することが必要とされる。経済問題・社会問題の研究者は、価値判断を回避するのではなく、自分が依拠する価値判断を明確に意識し、読者にもそのことを率直に語りながら、あえて選択されるべき制度や政策のあり方について問題を提起する責任があると思われる。
目次
第1章 経済体制の選択
第2章 経済の成長と安定
第3章 国際収支と対外関係
第4章 金融政策
第5章 財政政策
第6章 産業政策
第7章 雇用・労働・職業生活
第8章 社会保障と社会福祉
第9章 生活環境・社会資本・都市
第10章 持続可能性への挑戦
著者等紹介
正村公宏[マサムラキミヒロ]
1931年東京都に生まれる。1958年東京大学経済学部卒業。1968年専修大学専任講師。助教授を経て1974年に教授。担当は経済政策論、日本経済論など。2002年専修大学名誉教授
山田節夫[ヤマダセツオ]
1960年神奈川県に生まれる。1989年専修大学大学院博士課程単位取得。1989年専修大学専任講師。助教授を経て1998年に教授(現職)。担当は経済原論、経済政策論など
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