出版社内容情報
経済発展、経済移行、経済開発になぜ制度が重要なのか、理論をやさしく解説しながら、その理論を韓国、中国、旧社会主義国などに適用して説明したテキスト。
内容説明
本書は、新制度派経済学の主要な要素をやさしい表現で解説するとともに、その理論を経済発展、移行経済、比較経済体制という興味深いテーマに適用し分析している。制度の重要性を理解し、さらには理論としての制度を現実に適用する能力を養うばかりでなく、「なぜ一部の国は豊かで多くの国は貧しいのか」という複雑な疑問の核心に迫ることができるであろう。
目次
第1章 序論
第2章 従属論と新古典派成長理論
第3章 コースの定理:制度とのつながり
第4章 制度と経済成長:静学的ケース
第5章 制度と経済成長:動学的ケース
第6章 制度の創造者としての国家組織
第7章 社会主義から資本主義への移行
第8章 移行におけるポーランドとロシア
第9章 制度と経済発展
第10章 メキシコと韓国の開発
第11章 中国の移行と開発
第12章 結論
著者等紹介
イェーガー,ティモシー・J.[Yeager,Timothy J.]
1965年生れ。ワシントン大学Ph.D.同大学でダグラス・ノースの教えを受ける。カリフォルニア州立ハンボルト大学助教授などを経て、1997年からセント・ルイス連邦準備銀行の銀行監督・規制部門のエコノミスト兼シニア・マネージャー。連銀では銀行業に関する調査研究、銀行検査官に対するリスク管理手法の教育、マクロ経済調査の指導、連邦公開市場委員会(FOMC)の準備会合への出席など多彩な業務をこなしつつ、母校のワシントン大学でも非常勤講師としてマクロ経済学と移行経済・開発経済論を講義している。著書にwebテキスト『Introduction to Macroeconomics』があるほか、銀行論を中心に論文多数。妻、4人の子供とミズーリ州に在住
青山繁[アオヤマシゲル]
1953年青森県生まれ。1977年一橋大学経済学部卒業後、大蔵省入省。国際金融公社(IFC)出向、大臣官房企画官、ポーランド共和国大蔵大臣顧問などを経て、退官。1999年より長崎大学経済学部教授(開発経済学担当)。著書に『欧州の大国ポーランド―高成長の秘密』大蔵省印刷局、1997年。『東欧・ロシアの金融市場―経済改革とビッグバン』(本間勝氏との共著)、東洋経済新報社、1998年
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