出版社内容情報
市場社会における人の行動、考え方、倫理、国家等、狂気と欲望はなぜ生じるのか、経済社会を人間の精神の根源から捉え直そうとする野心作。精神の底に潜むブラックホールを解明。
目次
第1章 欲望の始原への旅(近代経済学の欲望論;古典的経済学者の洞察;無意識の中の欲望;中間報告)
第2章 市場社会の鳴動(ブローデルの「3階建て」図式;近代経済動学から市場社会の進化論へ;「鳴動する進化」)
第3章 市場社会の道徳的基礎(モラリストたちの懸念;経済発展のモラル;発展の憂鬱)
第4章 中性化と非政治化の時代における国家―カール・シュミットをめぐって(現代国家論への助走;シュミット、ハイエク、ドゥルーズ・ガタリの国家論;シュミットといかに共存すべきか)
第5章 現代の希望(市場社会のブラックホール;ルイスの希望;「宗教的人間の後裔」として)
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