出版社内容情報
ここ十数年来、各学派の論争が続く経済学の状況下で、「革命」とも言えるインパクトを学界に及ぼした合理的期待学派の考え方をわかり易く伝える。学生、研究者必読の書。
内容説明
最近15年の間に、マクロ経済学は「革命」ともいわれるほどの進歩を遂げた。すなわち、合理的期待理論の確立と、それに基づく政策無効命題の主張が前半期のそれである。本書は、「合理的期待革命」の後半期の展開とそれらが経済政策のあり方に関してもたらしたインプリケーションを経済学の発展の歴史の中に位置づけ、現在の最先端の研究内容の整理と評価を行なっている。現代のマクロ経済学の発展動向を知る上での格好の案内書であり、またマネタリストの考え方が簡潔に要約された、ケインジアン批判の書でもある。