内容説明
本書の構成は、人の領域と組織の領域を一応区別した形となっている。そして前半部では、産業社会を担う人間として、経済人・企業者・組織人のそれぞれに焦点を合わせ、おのおのの人間類型が意味するところを行為論として解釈し直すことを試みた。次いで後半部では、同じく産業社会を担う主体として組織に焦点を合わせ、個々の組織に築き上げられる内的世界とそのなかでの人びとの在り様を制度論として描くことを課題とした。行為論と制度論の両面から産業社会の理解を深めること、これもまた本書の狙いとするところである。
目次
1章 経済人
2章 企業者
3章 組織人
4章 内部組織の論理
5章 日本的経営の組織理論
6章 中間集団としての企業組織